公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

スダジイとマテバシイの花

 6月19 日(木)
 
  スダジイの花を見てから久しくなる。再び、公園では同じような景色が見えてきた。同じようなといってもスダジイに代わって、花を咲かせてきた樹木はマテバシイである。花だけを見たのでは、また同じものかと思ってしまう。花だけを見て違いを見出そうとしてみた。
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スダジイ                        マテバシイ
 
牧野植物図鑑によると、
 
雄花・・・がくは5―6裂し、雄しべは15個内外。
雌花・・・花柱が3個ある。雌花の穂は下部の葉腋から出て短く・・・。
 
雄花・・・がくは6裂し、雄しべは6―12個。
雌花・・・がく片は6個、花柱3個ある。雄花の穂の下部につくか、または雌花だけの穂につく。
 
 
とあるので調べてみた。
 
スダジイの雄花
 雄花は密集している。どこまでが1つの花の部分か分かりにくい。大きく拡大して見た。うすい黄緑色の花びらのようなものが見える。これががくに相当するものだろうか。枚数を数えてみた。3枚ぐらいは分かる。これを基に想像すると、6枚ぐらいあることになる。雌しべは見えない。
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スダジイの雄花
 
 
スダジイの雌花
 雄花に比べると目立たない。「これが雌花である」と予備知識がない間は全く気がつかなかった。スダジイの開花のとき目にするのは、ほとんど雄花で、雄花の間を探していかないと雌花には出会えない。透き通るような緑色をしている。花柱が3個あるのが確認できる。
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スダジイの雌花
 
 スダジイと同様1つの花についての詳細は分かりにくい。薄っすらとした花びらのようなものが見えるが、がくらしい。鮮明でないので、枚数は確認できない。
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 雄花の穂の下部にも見られたが、数が少なく、詳細を調べるには適していなかった。雌花だけのものを拡大すると、何とか花柱が見えてきた。花柱が3個というので、数えてみたが、多くは2個しか確認できなかった。
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考察
 2種類とも花は小さく、肉眼で見分けるのは骨が折れる。接写写真で見ると目も疲れない。雄花、雌花とも非常によく似ている。2つの花を見せられても、ほとんどその違いはいえない。やはり、花のつき方、葉を見ることによって見分けるしかないようだ。
 
 
  記  平成26年6月19日(木)