ナツツバキとヒメシャラを比べる
6月16日(月)
根岸森林公園にはナツツバキとヒメシャラがある。その中でもヒメシャラが気になっていた。「花期が終わってしまわないうちに1度見ておきたい」と以前から思っていた。うまくいけば、「両方の花を見ることが出来る」そんなことも考えていた。
バスで根岸森林公園へ着くと、真夏の太陽のような照りつきを受け、暑く眩しかった。現地を見ると、日曜日のせいか、多くの人が出ていた。ナツツバキとヒメシャラの樹の下は日陰になっており、シートが引かれ、多くの人が集まっていた。写真が撮れるか危ぶまれた。実際に樹の下へ行くと、何とかなった。
ナツツバキ 幹
最初に、ナツツバキを見た。花はこれからだろうと思っていたところが、とんでもなかった。ヒメシャラと同じように沢山の花が散っていた。「これはまずい」と感じた。樹の上を見ると、花は見つからない。「しまった。花は終わってしまった」一瞬そう思った。しかし、諦めきれず、花を探した。上の方に数個だが確かにあった。何とか花の咲いているところを写真に収めることができた。
ナツツバキ
ようやく一安心して、花を調べる気持ちになれた。ナツツバキの花は確かに大きかった。普通見るツバキと同じくらいに思える。葉を見なければ、白色のツバキとの区別は難しい。下に落ちているものを拾い大きさを測った。約5cmある。先日見たヒメシャラは約3cmだった。ナツツバキの方が明らかに大きいことが分かった。
ナツツバキ:直径・・・約5cm
次にヒメシャラを見た。下には随分花が落ちている。ナツツバキが1本に対し、ヒメシャラは数本あるので、こうなることも理解できた。確認のために、ヒメシャラの花の大きさも測った。約3cmである。両方を一緒にして比べてみた。大きさはまるで違う。しかし花はよく似ている。大きさが分からないと全く区別がつかない。
ヒメシャラ:直径・・・約3cm
2つの花に違いはないものだろうか比べてみた。
1.「ヒメシャラの方が花びらの縁が滑らか」というが、ここによって違いがあるので、断定は難しかっ た。
2.ナツツバキの方が雄しべが多いように見えた。
3.ヒメシャラには2枚の長い苞が見える。
ナツツバキ ヒメシャラ
ヒメシャラの長い苞
考察
ヒメシャラとナツツバキの花期がまもなく終わろうとしている。木肌が著しく剥げた状態から何とか区別できないものかと考えていたが、簡単にはいかない事が分かってきた。観察を続け、目が慣れてくれば、ある程度は分かると思うが、葉が出るまではなかなか難しかった。調べていくうちに、ヒコサンヒメシャラ、トウゴクヒメシャラなどが出てきた。調べると、際限がないように感じてきた。ヒメシャラとナツツバキの大きさの違いが確認できただけでも1つの成果だった。
参照
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撮影:6月15日
記 平成26年6月16日(月)