刈り込み講習会
6月17日(火)
会場 説明を受ける
最初に、中低木の刈り込みの目的や剪定作業に入る前の注意点などの説明があった。
中低木の刈り込みの目的
1.次期の花のつきをよくさせる。
2.光や風が通るようにする。
3.形を整え、見栄えをよくする。
4.安全、防犯対策を考える。
剪定作業に入る前の注意点
1.虫や落ち葉などをふるい落とし、つる性植物や下草を取り除き、剪定しやすい環境をつくる。
2.高さなどの剪定範囲を決める。
3.刈り込みバサミを正しく使う。
(1)上面を上にして使うとき、下にして使うとき、それぞれの長所をつかむ。
(2)片方の取手を固定し、もう一方だけを動かす。
(3)切戻しをする。
(4)使用しないときの、置き方、特に刃の位置に注意する。
使用する用具
目的や注意点、用具の使い方の指導を受けた後、用具が手渡され実習に入った。
「虫や落ち葉などをふるい落とし、つる性植物や下草を取り除き・・・」などは普段はやらず、直接刈り込み作業に入ってしまうのだが、今日は指導の手順に基づいていて行った。ヒルガオやヤブガラシが激しく絡み付いている。下からはケヤキが伸びてきている。刈り込みに入る下準備の大切さが分かる。
刈り込みバサミが動き出した。講習に参加した人に笑顔が浮かぶ、はさみの切れ味がいいので、楽しそうな作業になっている。20人の人がかかると作業の進みが速い。あっという間に公園の一角の刈込が仕上がってきた。アドバイザーの人は刈り取った枝のかき集めしている。周り中に散らばっているので、こちらの作業の方に手間がかかっているようだ。
刈り込み風景
実習を終え、休憩を取り、最後に用具の手入れの講習が行われた。普段は作業を終えると、用具はそのまましまってしまうのだが、講習を受けていると、用具の手入れの大切さが伝わってきた。刃の研ぎ方の説明があった。
1.刃面に垂直に研ぐ。
2.先の方を研ぐときは、角度を変えて数度研ぐ。
3.刃の裏側は簡単にする。例、クレンザー等の研磨粉をつけた布でこする。砥石だったら、1―2度 動かすぐらいにする。新しいうちは、研磨剤で擦るぐらいで充分。
4.最後はさび止めをしておく。
そのほかに、剪定ばさみ、鎌、ノコギリなどの研ぎ方や後始末について講習を受けた。
刈り込みバサミの研ぎ方 鎌の研ぎ方
きめ細かな指導を受け、各自が自分の公園へ帰ったとき、実際に直ぐに確かめてみようという気持ちになれた。また、多くの仲間にこの内容を伝えたい気にもなった。短時間であったが、参加者には大変ためになった講習会であった。
撮影:6月16日
記 平成26年6月17日(日)