公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

スズカケノキの再考

6月14日(土)
 
 スズカケノキの仲間にはスズカケノキ、モミジバスズカケノキアメリスズカケノキがある。先日、この3つについて検討してみたが、まだ疑問が残されていたので、再び考えてみた。
 
 
 三ッ池公園にはモミジバスズカケノキと表示されている樹がある。この樹の近くを通ったとき、先日スズカケノキについて書いたことを思い出した。ここのモミジバスズカケノキをよく見て、確認のために写真に収めた。岸根公園にあるスズカケノキスズカケノキとは表示されていない)とこのモミジバスズカケノキとどこが違うのだろうか。葉の裂け具合、その数を見ると、ほとんど区別がつかない。
 
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三ッ池公園
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             葉の表                          葉の裏 
 
 集合果の数が気になったので、前の資料を再度見直した。ところどころに2個あるだけである。ほとんどが1個になっている。すると、スズカケノキと判断するのは早まっていることになる。何分スズカケノキの資料がないのでなかなか先へ進めない。
 
もう1度
  「http://www6.ocn.ne.jp/~yoinaegi/suzukake.htm」さんのページ  
を振り返って見直した。
 
 葉と果実の写真が載っているので、よく見た。最初見たときは気がつかなかったが、葉の切れ込み具合、果実の個数を見ると、先が見えてきた。特に、葉の切れ込みの深さをみると、モミジバスズカケノキスズカケノキの違いがはっきり現れている。「ここなのか」とようやく気がついた。
 
 池の近くにある別のスズカケノキを見た。花や果実を見ることが出来なかったが、やはり葉は今までのものとほぼ同じである。
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             葉の表                          葉の裏
 
考察
 今までスズカケノキと見てきたものは全てがモミジバスズカケノキであった。アメリスズカケノキだけは幹を見れば区別しやすい。スズカケノキとモミジバスズカケノキの区別は難しいが、花や果実の個数、葉の切れ込み具合等をよく見れば区別が出来そうになってきた。ただ、スズカケノキについては、僅かな写真のみで、現実に見ていないので、不確かなところはある。
 
 
  記  平成26年6月14日(土)