公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヒメシャラとナツツバキ

6月12日(木)
 
 先日蕾であったヒメシャラ、ナツツバキが気になってきた。「もしかしたら咲き始めているかもしれない」そんな気がしてきた。
 いつも行く三ッ池公園へ行ってみた。冒険の森へ続く斜面を上ると、すぐ右側にヒメシャラとナツツバキが並んでいる。比較するのに丁度いいように植えられている。坂を上りながら様子を伺った。花は見えない。開花はまだのようだ。最初の2本はナツツバキと考えられる。蕾は大きくなって、先が白く色づき始め、開花が間近であることを示している。直ぐ上のヒメシャラを見た。一見したところ花は見えない。少し離れて、全体を見渡した。白いものがポツリポツリ見えている。「花ではないだろうか」と思い、もう一度近づいてよく見ると、間違いなかった。何枚かの写真を撮り、「ようやく開花が始まったか」と思った。何気なく足元を見ると、既に多くの花びらが落ちている。その光景を見て唖然とした。今開花が始まったのではなく、既に始まっていたのである。「ヒメシャラの満開写真が撮れるかも知れない」という思いは崩れてしまった。
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           ナツツバキ                          ヒメシャラ 
 
 調べてみると、「ヒメシャラは朝咲き、夕方には落ちてしまうということだった」このことを知り、満開状態は見られないのではと思えた。今見ているヒメシャラの姿が普通なのかも知れない。それにしても朝咲き、夕方に散るとは、花の命の切なさが分かる。
 葉を見て、この樹がヒメシャラとは分かっていたが、花の大きさを測ってみた。直径が約2cmになっている。確かにヒメシャラといえる。
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ヒメシャラの花
 
 水の広場の山側にも同じような樹が1本ある。こちらは日陰になっている。樹は大きいので葉が取れず、ヒメシャラかナツツバキ決めかねている。早速戻って、花を確認した。やはり花が落ちている。ヒメシャラだろうかと思ったが、幾分大きいように映った。そこで花の直径を計ってみた。4cmはある。すると、ナツツバキの可能性が考えられる。高いとこの葉を見ると、ヒメシャラには見えない。この樹はナツツバキになりそうだ。
 
ナツツバキ?
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 ヒメシャラかナツツバキかと思われる樹は花の広場の高台にも植えられている。確認のためそこへ行ってみた。やはり花が咲いている。この樹は葉から考えて、ヒメシャラと思える。念のために花の大きさを測ってみた。3cmぐらいある。これはどちらに入れるのが正しいのだろうか。
 
ヒメシャラ?
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考察
 いろいろな資料を見ると、花の直径は、ヒメシャラ2cm前後、ナツツバキ5cm前後になっている。3cm、4cmなどには触れられていない。今日見た最初と最後の樹については、葉を見てヒメシャラと確認している。花の直径が4cmと大きいものについては葉の確認が不十分なため、どちらだか決めかねている。そのうちにナツツバキと確認している樹の花が咲き出すと、解答が出てくるかもしれない。
 
 参照
 
 
撮影:6月10日
 
 
  記  平成26年6月12日(木)