公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

タイサンボクが咲く

6月7日(土)
 
 入梅に入り、空を見ると雨が降りそうだ。このところ岸根公園の方へ出かけていないので、ネムノキ、ヤマボウシ、タイサンボクなどが気になっている。出かけて見ると、この天気なので、訪れている人はほとんどいない。やや暗いが人がいないだけ景色の写真は撮りやすい。
 ネムノキを見ると青々と葉が茂り、花期を迎えていそうに見える。大きくたわみ下がっている枝を見つけ覗いてみると、緑色の粒が見える。「一瞬、花期が通り過ぎた」そんな思いが頭に浮かんだ。いや、ネムノキの果実は粒でなく房になっている。これから咲き出すところだ。「あのピンク色をした扇形の花が今年も見られる」そう思うと安心した。花の出来てくる細かいところは分からないが、扇型が作られつつある事は推定できた。
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ネムノキ                          花
 
 忍者のとりでの斜面にヤマボウシが植えられている。同じ仲間のハナミズキは花が咲いたかと思ったら、直ぐに散ってしまった。それに比べるとこのヤマボウシは花期が長いようだ。先日訪れたときは、花の開き始めだったが、まだ花が咲いている。そろそろ終わりに来ているが、まだ楽しむことが出来る。
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ヤマボウシ                         花
 
 タイサンボクはこのくぼ地を上がったところにある。雲行きが怪しくなってきたので、急いで上がると、また天気が少し回復してきた。急ぐ必要はなかった。タイサンボクを見ると花が咲いている。何だか花数が少ないように見える。花期が終わりに来ているのかと思ったが、これから咲こうとしているものもある。そう見ると、これからまだ咲き出すのかとも知れない。今までは花が高い位置にあり、撮影しにくかったが、今日は下の方で、撮影し易く、傾いている花もある。タイサンボクの花は萼が3枚、花びら9枚という。調べられそうなので、数えてみた。萼は花びら状をしているというが分からない。花びらを見ると、中央に小さいのが3枚その外側に6枚が数えられる。さらに内部が見えるので調べてみた。中央に雌しべがあり、先は反り返っている様子が確認できる。雄しべの花糸は紫色をしているというが、分かりにくい。雌しべを囲む雄しべに下の方がそのように見える。花糸には見えない。短いここが花糸で、その上の長い部分が葯と思えばなるほどと思える。このことを説明する資料をいろいろ調べているが、見つからない。
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タイサンボク
 
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花びらが分かる                    雌しべと雄しべ
 
 
撮影:6月5日
 
 
  記  平成26年6月7日(土)