公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イチゴツナギの検討

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 昨年、4月下旬に「オオイチゴツナギ、ミゾイチゴツナギ、ナガハグサ、オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ、スズメノカタビラ」について検討をした。 
 しかし、まだ疑問点が沢山残されている。今、この類がいろいろなところで目に付くので、再度検討してみることにした。
 
試料
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株から1節、2節目で折り曲がり、直ぐ上へ伸びてくる
 
イメージ 2
小枝は1節から3-5本出る
 
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葉の先は次第に細くなっている。 :舟形?
 
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葉鞘
 
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葉舌  
   
・株から1節、2節目で折り曲がりその後は真っ直ぐ上へ伸びてくる。
・小枝は1節から3-5本の小枝が斜め上へ出る。
・葉の先は次第に細くなっているようだが、舟形でないとは言い切れない木がする。
・葉耳というのか、裏側から見ると黄色く見える。
・葉舌は5mm以上ある。先が尖る三角形であるようだが、葉を反らすと、多くは2枚の三角形に分か れてしまう。  
 
 上の6の中で見ると、ナガハグサ、スズメノカタビラでないことは明らかになる。ナガハグサについては「止め葉」のつき方で違いが分かる。
 
 1節から出る小枝の本数からミゾイチゴツナギでないことも分かる。ここまでは何とか順調に来ていると思う。いつもこの先が問題になる。「オオイチゴツナギ、オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ」の何れになるか。  
 
以後、
を利用させていただき、検索を進めてみる。
 
 「オオイチゴツナギの葉舌は極短く鈍頭である」
であるので、観察事実からすると、オオイチゴツナギも外れることになる。
 
 「オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ」のどちらかに絞られる。
 
この先は、着眼点Eになっている。
 「花序の直下の稈上部に存在する刺の形状や多少がキーとなる」とあるので、昨年も試みた。しかし、刺の存在が触っても分からない。ルーペでも、接写写真の拡大でもその存在が確認できない。稈上部の位置を間違えているのだろうか。
 資料では図入りで説明されているが、写真は掲載されていない。花序の直下の稈上部の刺の写真を探しているが、納得できそうなのは見つかっていない。
 「イチゴツナギであろう」とは思うが、決定的ではない。また、イチゴツナギ1つ取り上げても詳細を調べると、20種類以上あることになる。
 
 
  記  平成26年5月22日(木)