公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ユリノキの花は落ちていた

5月14日(水)
 
 花の広場から遊歩道へ向かう小さなカツラの林道がある。今カツラが沢山葉をつけているので、都会を離れた気分に浸れる。階段を上りながら左右を見ると、ドクダミやミズヒキがひしめくように出ている。ドクダミの光景は身近でも見かけるが、ミズヒキはこういうところでなければ見られない。緑の出す新鮮な大気をいっぱい吸い長閑な時を過す。
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ドクダミやミズヒキ
 
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ミズヒキ
 
 ここから遊歩道の上り道を登っていく。先ほどの花の広場からアコーディオンの調べが聞こえる。ここなら大きな音も気にせず練習が出来るので、たびたび来ているのだろう。先日も聞こえた。右の小高い展望広場にはユリノキがある。ユリノキの開花シーズンに入っている。広場に入ると目に付いたのは、ユリノキの花の残骸だった。花は高いところに出来るので、人が落としたとは見えない。カラスなどの野鳥の仕業かもしれない。もう花はないものかと半分諦めて、上のほうをよく見た。今日は風が強いので、葉陰に隠れて花が見難くなっている。しかし、よく見ると、オレンジの色がところどころに見えた。「花はある」と確信し、望遠で写真を撮ってみた。写っていた。アップ写真は撮れなかったけど、「見に来てよかった」と思った。
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 「クリの樹の花が咲く」ということをきき、クリの樹まできた。クリの樹は高く、この付近は暗い。どこに花がついているのかさっぱり分からなかった。ここには1本しかないので、他の場所を訪れた方が確実に見えるかもしれない。ヤブニンジンが群落をなして花をつけている。花は小さい。しかし、沢山あると人の目も行くようだ。調べてみると、ヤブニンジンには中心に雄花、外側に両性花があるという。接写がうまくいかず。そこまで分かる写真は撮れなかった。
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ヤブニンジン 
 
 暗がりにイヌビワの果実が出来ている。花はどこに出来たのか。イヌビワの花は果実と思える中に出来るので表面からは見えない。そう思うと納得できる。雌雄異株で、果実のように見えるもの(花嚢)は同じ大きさであるというので、中を見なければ、雌雄の株の違いは分からないようだ。
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イヌビワ
 
 近くに白い花が咲き出していた。先日見たカジイチゴに似ているが花は小ぶりであり、葉が全く違う。葉はバラの葉をしている。茎には棘もついている。このことら判断すると、ノイバラになりそうだ。
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ノイバラ
 
撮影:5月8日
 
 
  記 平成26年5月14日(水)