公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マユミの花の不思議

5月11日(日)
 
 マユミの花を追い求めて何度も三ッ池公園へ足を運んだ。「今日は咲いたか、今日は咲いたか」と期待し、諦めて帰ることが多かった。パークセンター前には2本のマユミが植えられている。丘の上広場から、パークセンターへ下りる時は、開花の期待が大きくなった。
 早速見たが、特に目立ったものはないようだった。緑一色の粒が目に入った。「変わっていないじゃないか」と思った。しかし何処かが違う気がした。よく見ると、緑色だが花らしいものがある。「開花している」と思えるようになると、花が見えてきた。舌のような形をした緑色の花びらが4枚出ている。心持反り返っている。雄しべは4本見え、先に暗紫色の葯がついている。雌しべは雄しべより長く突き出ている。葯が薄紫色をしている花もある。成長過程に違いがあるのではないかとおもう。
 
マユミの樹について調べてみると、複雑のことが分かってきた。
 
牧野植物図鑑によると
 ・マユミは雌雄異株
ウイキペヂアによると
 ・市販のマユミは雌木しか出回っていないが、雌木1本で果実がなる
 
 なんとも不思議な樹である。今見ているのは、果実が出来たから雌株と思ったら、「雌木1本で果実がなる」ということから考えると、不思議である。この樹の中に雄花があるのではと思われる。「雌花は雌しべが発達し、雄花は雄しべが発達している」ことは予想される。いろいろな資料にも書かれている。しかし、1つの株に雌花と雄花があるとかかれている資料は見当たらない。不思議ななぞである。
イメージ 1
マユミの花
 
イメージ 2
葯が暗紫色
 
イメージ 3
葯が薄紫色
 
  丘の上の広場にスダジイイがきれいに咲いている。先日ここで雄花の写真を撮影した。そのとき、雌花、雄花をしっかり確認していなかった。
 
 
で1度スダジイについて詳細に調べたが、ここでも同じことを再確認してみた。雄花を見ると雄しべは10本ぐらい確認できる。雌花は枝の先端部分にあることも確認できる。
 今日は雌花を確認したかった。花は小さいので詳細の分かる写真を撮りたかった。多少よく撮れたようだ。
イメージ 4
雄花
 
イメージ 5イメージ 6
      雄しべが10本ぐらい見える                       雌花 
 
 ハゼノキについても何度も見ている。5月ごろに咲くというので、機会を逃さないようにたびたび訪れているが、開花に出会えない。今日も結果は同じだった。緑色の粒がぎっしりついている。蕾を改めてみたが、目新しい変化は現れていなかった。
 
撮影:5月8日
 
 
 
  記  平成26年5月11日(日)