公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ユズリハの雄花

59日(金)
 
 反町公園の一角にはトチノキが植えられている。いろいろなところでトチノキが咲き出してきたが、花期は短い。昨年ここのトイノキの開花を見損なっている。今年は見損なわないようにいていたが、忘れそうだった。公園へ行くと間に合った。よく咲いている。ここのトチノキは花が比較的下にあるので、写真も撮り易い。トチノキの花を見ると、どこまでが1つの花なのか分かりにくい、手に取り、解体していかないと分からない。
 牧野植物図鑑によると「枝先に円錐花序を直立させ、単性花または両性花をつける」というので、よく見るが、分かりにくい。「雌しべが象の鼻のように長い」というので、改めて見直すと、一回り長く、太いものがある。その先を見ると、みんな葯の様なものがついていない。これが雌しべになるらしい。雄しべは沢山見える。しかし、どの花から出ているのか分からない。花を取ってみたいが何分高いところにある。
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           トチノキ                            トチノキの花
 
 ここでもスダジイがよく咲いている。梢が淡い黄色になっているのでその様子が遠くからも分かる。雄花は枝にぎっしりとついている。どこからどこまでが1つの花か、よほどよく見ないと分からない。写真を撮ると、ややぼやけているが、雌花の枝も見える。枝はの先についている。雄花の枝と比べ、短く目に付きにくい。1つ1つの雌花はさらに小さい。注意して見ないとこれが雌花かとは分からない。短い枝に、緑色の塊がついており、その先に二股になった短い白いものが見える。この緑色の塊全体が雌花であり、二股の白いものが雌しべになるという。
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イメージ 4イメージ 5             雄花                            雌花
 
 公園にユズリハの樹がある。名前は聞くが、この樹のある公園は少ない。公園には2本ある。新しい葉が出るとき、古い葉は落ちる。このことを葉を譲るという。これが名前の由来であるいう。この樹の花を注意してみた事がなかったので、もしやと思い、枝の先を見た。何か黒いものが沢山見える。「花が咲いているのかなぁ」と写真を撮り拡大してみると、小さな皿のようなものがあり、葯と思える。ユズリハは雌雄異株というから、この樹はお株といえる。雄花だけに雌しべは目立たないと思う。写真上で探したが、見当たらない。雄しべは9本確認できる。イメージ 7
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             雄花                           雄花
 
 カツラの樹はいろいろなところで見かける。この樹の花に注意していたが、今年も見る機会を逸してしまった。2月中旬頃でも冬芽の状態だったので、油断をしていた。葉が出る前に花が咲き、あっという間に散ってしまうようだ。気がついたときはいつも黒色の鞘になっている。残念だが、来年を待たなければならない。
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             カツラ                          黒色の鞘
 
撮影:54
 
記  平成2659日(金)