公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エゴノキ・ハクウンボクが咲く

 5月8日(木)
 
 タブノキの花が見えた。既にいろいろなところでタブノキの花が咲いているのを見てきている。岸根公園では一足咲くのが遅いようだ。黄緑色の花がきれいに咲いている。樹木の小さな花は見逃しがちだが、見るとどれも美しい形をしている。まだ多くは蕾の状態だが、いくつかの花は六角形をしている。中央に白く見えるのが雌しべ、その外側の黄色いのが蜜腺、長く伸び先が黄色いのが雄しべ、そして一番外側で黄緑色の花びらが6枚。
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タブノキの花 
 
 ケヤキの林の横にクヌギ林がある。見ると、雄花が垂れ下がっている。その姿を見て、クヌギの花を見ていないことに気がついた。一見したところ、花期はすでに終わっているように見えた。写真に撮れそうな所を探したが、適したところが見つからない。下を見ると、雄花がぎっしりと落ちている。「もう見ることが出来ない」と思った。かすかに雄花の面影がありそうなものの写真を撮り我慢することにした。拡大すると、ほとんどが花粉の抜け殻のようだった。
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クヌギの花
 
 クヌギを見て、がっかりした気持ちになり、斜面を降りて行った。ここの斜面にはヤマボウシが植えられている、葉が沢山出ており、その葉に隠れるように白色の花が見え隠れしている。同じ仲間のハナミズキは花が著しく目立つが、今見るヤマボウシの花は目立たない。しかし、近づくと白色の花がよく分かる。いまは白色というより、まだ緑色が強いようだ。
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 忍者のとりでにエゴノキがある。「まだ咲かないだろうなぁ」と思い近づいた。すると、白色に色づいた蕾が見えた。緑の蕾からここまでが随分早く感じた。よく見ると、もう花が咲いている。エゴノキの花は下へ垂れるように咲くそのため葉で隠されて花の少ないうちは目立たない。いま丁度咲き始めたようだ。
 
 晴れる天気がいっこうに変わってこない。まだ1時ごろなのに暗い。葉陰に入るときれいな写真が撮れない。モミジバフウに花が咲いているようだ。枝先に球状の玉が下がっている。大きく暗褐色のものは昨年の果実である。よく見ると小さいが、緑色をしているものがある。これが今年の花になる。暗いのできれいな写真が撮れない。何とか手ごろなのがあり、数枚写真に収めることが出来た。
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 ユリノキトチノキが確認できたので今日の成果はあった。坂を下り池へ来た。池には黄色い花がきれいに咲いている。「アヤメ、カキツバタハナショウブ」のことが思い浮かんだ。ここは水辺である。すると、アヤメではなくなる。カキツバタハナショウブのどちらかである。アップ写真を撮ってみた。花びらの模様を見ると、目の形をした模様をしていない。ハナショウブになる。
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キショウブ(キバナショウブ)
 
 公園を出たところにハクウンボクの樹がある。先ほどエゴノキの開花を見たので、もしかしたらハクウンボクも咲いているのではと思った。近寄ると、やはり咲いていた。ハクウンボクエゴノキとよく似ている。花だけを見ただけだと区別は難しい。この花も葉陰に花をつける。下から覗かないと花の存在はよく分からない。今日は暗いので余計分かりにくい。覗くといっぱい咲いていた。
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撮影:56
 
 
 
  記  平成2658日(木)