ヒメコウゾを見る
4月25日(金)
丘の上の広場から山道を下ってパークセンターへ向かった。ここの藪の両側にはコナラが沢山植えられている。足元を見ると、歩道の脇にはコナラの幼木が目白押しに出てきている。これらが全て大木になることはないが、それにしても繁殖力の旺盛さに驚かされる。
コナラの幼木
この藪の中に珍しそうな樹木があった。葉を見ると、大きくえぐれている葉もあり、クワの葉に似ている。しかし、花なのか、果実なのか分からないものがついている。1つはが球状をしており、もう1つには刺のようなものが沢山生えている。何という樹木か分からないので、写真に収めておいた。
調べてみると、ヒメコウゾであることが分かった。球状のものは雄花だろうか。雄花は葉腋から出るというので、もしかしたら雌花の可能性もある。刺のようなものが出ているのは雌花になり、刺のようなものは雌しべだということが分かった。それにしても随分変わった花をしていると思った。この樹木はその昔、和紙の原料と使われたという。名前は聞いたことがあったが、花を見るのは初めてであった。
ヒメコウゾ
里の広場の上を歩いていると、左下に緑色の小さな球状のものをつけている樹木に出会った。「何だろうか」と足を止めた。球状のものは花芽でなく果実のようだ。見た感じはニワトコに近い。しかし、葉が細い気がする。先日この近くで、ニワトコが咲いているのを見ている。しかし、葉の大きさを測ってはいなかった。果実を拡大して比べてみると、やはりニワトコでいいらしい。
ニワトコ 4月14日撮影
藪のところどころにシャガが姿を現す。日陰に咲くこの姿を見ると、誰でも足を止めたくなる。アヤメ科アヤメ属の花であり、藪に咲くアヤメと言える。
シャガ
記 平成26年4月25日(金)