公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムラサキケマンが咲く

423日(水)
 
 先日、三ッ池公園でニワトコが咲いているのを見た。日陰の中で見たので、よく分からなかった。もしかしたら、浦島丘の藪でも咲き始めているのではないかと、見に出かけた。
 ここの藪には、大きなケヤキやコナラがある。昨年、かなり強く剪定されたので、景色がまるで変わってしまった。新芽が出てくるだろうか気にかけていたが、根がしっかりしていたので芽吹き始めた。上の方に小さな葉が見え始めたので、一先ず安心した。
 ニワトコは咲いていた。最初は、咲きはじめかと思ったが、よく見ると花が落ちているところもあった。白色の小さな花が塊を成して枝についている。こういう花のつき方を円錐花序というらしい。離れてみると、花のつき方が円錐状に見えるからだという。
 花びらの先は5つに分かれ、裏側へ極度に反り返っている。アップ写真を撮ろうとしたが、小花が沢山かたまっているので、カメラの焦点がうまく合わなかった。
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ニワトコ
 
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小花が塊を成している                花びらが極度に反り返っている
 
 シロダモに緑色の粒が見える。「花芽らしい」と思ったら、そうではなかった。 シロダモの果実は2年目の秋に赤く熟すという。秋に赤く見える果実は前年度結んだ果実ということが分かった。この緑色の果実は昨年実ったもので幼果という。
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シロダモに緑色の粒が見える                  シロダモの幼果
 
 シロダモの近くに開花が間近そうなコゴメウツキがあった。この花は白い小さな花をつける。いつもこの花に気づくのは開花の末期であった。今年は注意していれば、開花時が見られそうだ。
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コゴメウツキ
 
 下の藪にはムラサキケマンが沢山ある。そろそろ花の時期になっている。下へ降りてみると、きれいに咲いていた。接写写真を撮り、やれやれと思い、中ほどに目をやると、そこにはムラサキケマンの小さな群落が展開していた。一瞬「こんなにかたまって咲くのかぁ?」と思った。芽生えが沢山あったのは確認していたが、淘汰されて、花の時期には疎らになるのではと思っていたが、予想とは違っていた。
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最初に見たムラサキケマン                    アップ写真
 
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小さな群落
 
撮影:4月20日
 
  記  平成26年4月23日(水)