ハナミズキが色をつけ始める
4月22日(火)
公園のチューリップがそろそろ終わろうとしている。最近は日が出ると大きく開き、夜になると何とか小さく閉じていた動きも鈍くなり、花びらにちょっと触れると、ポロリと落下するようになって来た。赤、白、黄色と鮮やかに咲いた風景がまだ強く印象に残っている。日一日を花びらが落下していくすがたを見ると、いじらしさが感じられる。
公園にたった1本しかないボタンが見事な赤い花をつけた。樹そのものは小さなものだが、花が大きいので見事に映る。日当たりが強いせいか、葉が少し茶褐色気味だが、見応えがあることには変わりがない。
赤い花をつけたボタン
シダレモモの花が峠を過ぎたが、その隣のヒメリンゴが最盛期を迎えている。昨年剪定をせず、上のほうまで枝を伸ばしてきたが、そこまでも花をつけている。純白の5枚の花びらの中に雄しべや雌しべを伺うことが出来る。
ヒメリンゴが最盛期を迎えている 撮影:4月18日
オオデマリが咲くのと一緒にコデマリも咲き出した。名前の通り、オオデマリよりも大分花が小さい。小花一つ一つはユキヤナギを思わせるが、ユキヤナギの終わった後を引き継ぐように咲き出している。オオデマリ、コデマリともに「マリ」と名前がつくように遠めには子供のあそぶ「マリ」を連想させる。しかし、最近は「マリと表現することがなく、「ボール」が使われている。失われていく日本語になるかもしれない。
公園にはハナミズキが1本ある。ようやく咲き出し、色がついている。花のついていないときは注意する人はいないが、このようにして花をつけると、通る人通る人が振り返って見ている。枝先に点々を色づいている景色がなんともいえない。
記 平成26年4月22日(火)