「メタセコイアとヌマスギ」・タブノキ・「ヒメシャラとナツツバキ」
4月19日(土)
三ッ池公園でメタセコイアの新芽が出てきていた。そのことから考えると、根岸森林公園のヌマスギにも新芽が出始めているのではないかと思った。運がよければ、小葉のつき方も分かるかもしれない。そんな思いを持ちながら、サクラと同時に見に行った。
池近くへ行き、早速ヌマスギを見た。ランニングコースからも、緑の葉が出ていることが分かる。ヌマスギの全体写真を撮ろうとしたら、子供たちが沢山いるため、よさそうな場面は撮影できなかった。しかし、ヌマスギの現状は把握できる。低いところの葉を探してみると、手ごろなのが見つかった。小葉のつき方が分かるアップ写真を撮影した。小葉が互生になっていることが分かる。メタセコイアとヌマスギはこの小葉のつき方が違う。ヒマラヤスギは小葉が対生で、ヌマスギは互生である。この違いが確認できた。
ヌマスギ
ヌマスギ:小葉が互生 4月14日撮影 メタセコイア:小葉が対生
ヌマスギの近くにタブノキの林がある。見ると、冬芽が開き、以前の面影は無くなり、花芽が沢山ついている。さらによく見ると、花がつき始めている。黄緑色をしていて、非常にきれいな花である。花びらは6枚、雄しべが6本と分かる。雄しべと思われる中心付近にある黄色いものは蜜腺という。この写真では雌しべが確認できない。
タブノキの花について、すばらしい資料があった。
「http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/tabunoki.html」によると、咲きはじめは雌性期で、一旦閉じて、再び開くときには、雄性期になっている。とあった。ここまでは中々確認できそうもないと思った。
タブノキの花
根岸森林公園にはヒメシャラの樹があると聞き、行ってみると、その林の中の1本の樹にナツツバキと名札がつけられて、ヒメシャラの名札はつけられていなかった。全体を見渡したところ、名札がつけられている樹だけがナツツバキで、あとはヒメシャラではないかと思った。しかし、この2つの区別が出来ずにいる。
葉が出てきたので、違いが分かるのではないかと思いよく見た。
観察結果
|
ヒメシャラ
|
ナツツバキ
|
葉の色
|
黄緑色
|
緑
|
葉の縁
|
赤みを帯びている
|
赤みを帯びていない
|
葉脈
|
主脈以外は凹みが浅く目立たない
|
全体がへこんでいる
|
葉のしわ
|
しわが少なく、平開している
|
しわが多い
|
葉の毛
|
多い
|
少ない
|
幹の色
|
赤みが強い
|
赤みより黄白色気味
|
ヒメシャラ
ナツツバキ
撮影:4月15日
果実と幹だけで見分けていたが、中々区別が出なかった。葉を見ると、いくつかの点で明確な違いが分かってきた。これから花が咲くとさらに違いが明確になってきそうだ。
記 平成26年4月19日(土)