寄り添うサクラとエノキ
2月23日(日)
公園のフィールド内を見ると、2本の大きな木が寄り添うっている光景が見える。背丈の低い方は横へ枝を長く伸ばし、高い方は斜め上へ枝を伸ばしている。低い方の幹のもとは黒っぽくごつごつしている。上方の若い枝を見ると、輪状の縞模様がある。このことからサクラの樹であることが分かる。一方、高い方はもとから2本の幹になっている。葉もなく、冬芽もはっきりせず何の樹か分かりにくい。しかし。幹の肌と樹形から判断して、エノキらしいことが分かる。
左:サクラ 右:エノキ
この時期に珍しく緑色の葉を沢山つけた大きな樹が見えた。葉を見ると、カヤの葉のように見える。「なんという名前か」と考えていると、「アブラズギ」と標識がついていた。さらによく見ると、上のほうにはマツカサの大きなものがいくつもついていた。珍しい樹木だったので、調べてみると、
「台湾の山地の日当たりのよいところに見られる常緑樹で、日本ではまれに栽培されているが老木はない。」と牧野植物図鑑には書かれていた。
アブラズギ 果実
この樹の名前は何と言うのだろうか。樹形はエノキに似ている。しかし幹を見ると灰色と、暗灰色との縞模様が目に付く。この特徴はエノキではない。ミズキに近いと思えたので、冬芽をみた。赤い冬芽が枝の先についている。明らかにエノキではない。まずミズキと考えられる。
ミズキ 冬芽
観察:2月19日
記 平成26年2月23日(土)