ヌマスギを求めて
2月20日(木)
ヌマスギの林
「根岸森林公園にヌマスギの樹木がある」ということを知り、出かけてみた。「ヌマスギ」の名前から考えて、池の近くにあることが分かる。池の周りの丘にはタブノキとスギの林があり、畔には「モミジバフウ」と思える樹があった。この付近にあることが想像できる。
その樹を調べると、玉のようなものが枝が下がっていた。その姿を見たとき、「この樹はメタセコイアでないのでは」と思えた。すると、これがヌマスギになるのかも知れない。
疑問を持ちながらメタセコイアに似た落ち葉を探した。樹の下は雪で覆われ、探す範囲には限りがあった。小枝を広い、それでかき回しながらほじくってみた。小枝から取れたメタセコイアに似た葉は沢山あったが、小枝についているものは見つからなかった。
これだけメタセコイアに似た葉があるということは、この葉はいま見ている樹から落ちたしか考えられない。小枝についた葉が見つからないので、葉が落ちたらしい小枝をよく見ることにした。すると葉痕が対生している。この点から考えるとこの樹はやはりメタセコイアになるのだろうか。しかし、枝から吊り下がった玉のようなものが気になる。後で調べると、この玉のようなものはメタセコイアの雄花であることが分かった。
玉のようなものが枝が下がっている 葉痕が対生している
ヌマスギはどこにあるのだろうか。丘から池の畔へ降りて行った。すると、雪解けの水にぬれたメタセコイアに似た葉が見つかった。葉は互生で、小枝にしっかりついている。直ぐ近くの樹を見ると、「モミジバフウではないか」と思った樹だった。そこで、先日モミジバフウの果実と思えた果実を再度見直した。望遠写真を撮ると、モミジバフウの果実ではなく、メタセコイアの果実と同じものだった。「この樹がヌマスギなのか」と辿り着いたように思えた。
葉は互生している メタセコイアと同じ果実
樹の近くに戻り、木肌などを見ていると、樹の回りに細長い岩のように飛び出ているものが沢山ある。奇妙な風景に見えた。水辺の近くに見られる樹の呼吸根である。この呼吸根はヌマスギの特徴でもある。
呼吸根
記 平成26年2月20日(木)