公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハンノキの雄花

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 ハンノキがそろそろ咲くのではないかと思い、白幡の森へ出かけた。残雪がまだ残っており、道は少しぬかっていたが、観察には特に支障はなかった。夏にカナムウラやチジミザサが繁茂するがけの縁から斜面を上って行った。公園は斜面になっていて、ハンノキは中腹にある。
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上り口
 
 ハンノキを一目見たとき、「あれっ」と吃驚した。あれほど紐のように吊り下がっていた雄花の花序がほとんど見えなかった。前回見たときは、緑色をしており、それほど長くなかった。再び見直したが、やはりない。先日の雪で落ちてしまったのだろうか。それとも、花は咲き終わり、散ってしまったのだろうか。昨年よく見ていなかったので、「今年こそは・・・」と時期をしていたのだが、悔しく思えた。
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ハンノキ
 
 資料によると、1月下旬から2月の初旬にかけて花が咲くという。まだ花があってもおかしくはない。再度諦めず、よく見直した。すると、茶色になった葉のようなものが垂れ下がっているのが目に付いた。何かの枯葉が飛んできて、絡まっているのかと思った。しかし、それにしては不自然に思えたので、さらによく見ると、それが探していた雄花の花序であることが分かった。色が茶色になり、長く伸びていたので、見間違えたことが分かった。
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雄花の花序
 
 紐状のものは雄花であるというので、よく見たが、どこがどうなっているのか肉眼では分からない。ルーペを常時持っていないことが悔やまれた。
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花序の拡大 
 
 樹の下を見ると、いくつかの花序が落ちていたのでそれを拾い上げて、接写写真を撮ってみた。拡大してみると、葯が割れたお椀のようなものは確認できる。しかし、花はどのようになっているのか、イメージはほとんど捉えることができない。
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             花序                           花序の拡大
 
 牧野植物図鑑によると
 鱗片の内側には2個の小苞をもった2~3の花がつく。雄花のの萼は4列し、雄しべは4個あるという。
 
 このことを確認しようと、家へ来て何枚も接写写真を撮って、繰り返し見た。葯が割れているところは確認できたが、それ以上は確認することはできなかった。
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雄花 :葯は分かる  
 
考察
 前回観察したのが17日だった。開花を2月初旬と捉えていたが、2月12日まで来ることができなかった。もう1週間ぐらい早く来ていれば、花粉が飛ぶ前を確認できたかもしれない。又チャンスを逃してしまったようだ。しかし、未完全だが、雄花は捉えることができた。雌花は次回確認するつもりでいる。
 
 
  記  平成26年2月12日()