公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園の冬 5 ―(カツラ並木)―

1月28日(火)
 
  展望広場を左上に見て日陰道を進むと、右側に花の広場へ通じる小道があり、ここに真っ直ぐに高く伸びた並木がある。以前、通ったとき、遠くから見ただけでイチョウ並木と判断していた。この辺にイチョウが多いので、イチョウであろうと思っていた。紅葉のときもイチョウと同じように黄色く色づいていた。近づくことをせず、そのまま今日まで来た。今日、近づいてみて、間違って判断していたことに気がついた。木肌が違う。イチョウは割れ模様が入っており、深みもある。見ている樹の肌には、深い割れ模様は入っていない。むしろ樹皮が剥げそうになっている。
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          2013年11月4日                     2014年1月27日
 
 明らかにイチョウではないことが分かる。では、何になるのか。答えを見つけるために落ち葉の中の葉を探した。確かにイチョウの葉はない。幅広のものがあった。この落ち葉を見て、「カツラ」を思い浮かべた。カツラも黄色く色づく。しかし、「カツラはこんなに真っ直ぐ上へ伸びるだろうか」今まで目にしたものはこんなに伸びてはいなかった。「冬芽は手に入らないだろうか」と思い、探してみた。親木の下から出ている木枝があり、そこに冬芽がついていた。
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冬芽
 
 資料を持ち寄り調べていると、なぜか「ポプラ」が気になった。インターネット等で葉を調べると、この葉がまたカツラとよく似ている。カツラの葉の写真を探してみると、葉の下が丸みを帯びている。落ち葉ではこの丸みが正確に捉えることが出来なかった。冬芽を調べると、カツラは対になっており、ポプラは対になっていない。実物は対になっている。ここで、カツラであることが分かってきた。
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カツラの葉
 
 きれいなイチョウ並木からポプラ並木と錯綜したが、ようやくカツラ並木へやってきた。まだ、細かいことを調べないと、はっきりと言い切れないが、現段階ではカツラ並木と考えられる。
 
 
  記  平成26年1月28日(火)