公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ッ池公園の冬 2 ―(ホオノキ・コブシ・サワラ・トチノキ・ソメイヨシノ・ヒイラギナンテン)―

1月13日(月)
 
  ホオノキとリョウブが隣り合わせにある。ホオノキはすっかり葉を落とし、骨だけになっている。枝先を見ると、膨らんでいるのが分かる。冬芽である。遠めにはコブシを思わせる。コブシは柔らかな毛で覆われているが、ホオノキの冬芽は一見違うようだ。望遠写真を撮り確認すると、柔らかな布で覆われているようだ。細かいことは分からないが、短い毛で覆われているらしい。
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ホオノキの冬芽
 
 ホオノキの側にコブシがあった。冬芽は大分大きくなっている。長い、豊かな毛で覆われている。この姿を見るといつも暖かそうに思える。冬芽はいずれ花や葉になる大切なものである。この厳しい寒さから新しい生命を大切に守っていることが分かる。自然のつくり出した知恵に感服する。
イメージ 2イメージ 3コブシ                             冬芽
 
 サワラの果実を捉えることが出来た。サワラとヒノキはよく似ている。幹もそっくりである。違うのは葉の裏側にある。白色の模様である。X型か、Y型で見分けられる。サワラはX型になっている。果実は松ぼっくりを小さくしたもので球形に近い。ヒノキの果実より小さいというが、手に取れないのでその大きさは分からない。
イメージ 4イメージ 5サワラの果実                   サワラはX型
 
 滝の広場の道路沿いにトチノキの並木がある。トチノキは、真っ直ぐ上へ伸びている。このトチノキの冬芽も大きく、見事である。以前、別の場所で日に照らされて、赤褐色に輝いたのを見たことがある。ここの冬芽はどうなのかと上を見た。外側の皮がむけ始めたように見える。内側から出た冬芽は赤褐色になっている。光が弱いせいか、光り輝く光沢はない。
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トチノキの冬芽
 
 ソメイヨシノの冬芽が低いところにあったので、カメラに収めた。短く、太い枝の先に3つの冬芽がついている。数枚の芽鱗に覆われ、その芽鱗を見ると、縁には細かい鋸歯のようなものがあり、芽鱗の表面には縦ジワのようなのが見える。
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 池のほとりに黄色いものを見つけた。何かの花であるに違いない。近くにより見ると、葉に鋭い針がある。ヒイラギの仲間であることが分かる。ヒイラギナンテンの名前が浮かんだ。「この花は花の少ない寒いときに咲く」ことを思い出した。よく垣根に使われるが。ここではぽつんとあった。花の少ないときには人の目を引く。
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  記  平成26年1月13日(月)