公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これは何の葉なのか

1月5日(日)
 
 朝からどんよりとした雲で、冷え冷えとした天気になった。元日の天気がうそのようだ。寒いけど昨年、ヘクソカズラと思えた葉の確認に出かけた。
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観察地 
 
 観察地へ来ると、直ぐに下の藪へ階段を降りて行った。クサギの枯れ枝を見た。たった1つの果実が残されている。灰黒色の殻で覆われていて、まだ閉じているので、中に果実が入っているように見える。枝を辿り冬芽があるか調べた。冬芽らしいものは見つからない。葉痕は沢山目に付くが。冬芽はよく分からない。葉痕の近くにある小さなものが、もしかしたら冬芽であるかもしれない。そう思い撮影してみた。葉痕の上に2つの小さな山がある。詳細は分からないが、冬芽であることには間違いないようだ。
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残された種子                      葉痕と冬芽
 
 クサギの冬芽を撮影し、藪の外へ出ると、ズボンの下の方に種子がいっぱいついていた。藪の縁にシロバナセンダングサがあったので、その種子であることが分かる。しつこく中々落ちなかった。足元には濃紫色をした枯れ枝があった。「これは何のか」と考えた。ここにはシロノセンダングサアメリヤマゴボウが沢山あった。このうちのどちらだろうかと考え、よく見直した。すると、この枝に、先ほどズボンについていたものが残されていた。これは、シロノセンダングサの枯れ枝であることがはっきりした。思い直してみると、葉や花がついているシロノセンダングサの茎は茶褐色であったことが思い浮かんだ。
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シロノセンダングサの枯れ枝
 
 藪の縁を見ていると、新鮮な緑色の葉が沢山見えた。「これは、ムラサキケマン」の葉ではないかと思った。「こんなに早くから出てくるのか」と思い調べると、暮れには既に芽が出てきていることが分かった。春には、ここにムラサキケマンの花を見ているので、間違いないと思う。少し離れたところに目をやると、随分伸びているムラサキケマンを見ることが出来た。「もう、春なのかなぁ」との思いがした。
イメージ 5イメージ 6ムラサキケマンの芽生え              伸びてきたムラサキケマン
 
 最後に、今日の目的であるヘクソカズラかと思える葉を確認した。葉を見るとほぼ円形のものもあれば、卵形に近く、先が次第に細くなる葉もある。つき方を見ると、対生ばかりと思っていたら、互生になっている箇所もあった。また,対生になっている葉をつかむとポロリと取れてしまった。こうなると、互生に見えたところが怪しくなってくる。「本当にヘクソカズラなのだろうか・・・」疑問は解決されなかった。階段を上りながら、キズタが樹に絡んでいるのを見た。「もしかしたら、キズタかも・・・」確認しようと思ったが、暗くなったので改めてくることにした。
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  記  平成26年1月5日(日)