公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サザンカとツバキ

12月21日(土)
 
 寒くなったが、ひょうたん広場のランニングコースにはランニングをしたり、ウォーキングを楽しんでいる人がいる。
 コース沿いに進むと、右手に沢山のサザンカが植えられている場所がある。遠くから赤い花が目に入った。直ぐにサザンかであることが分かる。遠くからも認められるぐらいだから、近くによるとその見事さも分かる。沢山の花が咲いており、今が最盛期のように思えた。サザンカはツバキに似ている。「咲く時期が違うので、区別はしやすい」というが、慣れないと中々そうはいかない。寒ツバキといっていま咲くツバキもある。
 サザンカを見たときはいつもツバキとの違いを見ることにしている。花の中の雄しべのつき方が1つの目安になる。サザンカは基からばらばらになっているが、ツバキは途中まで円筒状になり、そこから分かれる。このことを念頭にサザンカを見た。やはり、その通りになっている。第2の目安として、葉の縁の鋸歯に違いがあるという。サザンカは細かい鋸歯があるが、ツバキにはない。確かにサザンカには鋸歯があった。しかし、ヤブツバキを見ると、鋸歯がある。このことから考えると、鋸歯の有無は明確な区別へつながらない。第3の目安として、光りへ向けたとき、サザンカの葉脈は不透明だが、ツバキは透明になるという。確かめてみると、確かにその傾向があるが、明確でない場合も出てきた。
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サザンカの植え込み
 
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サザンカ                         ヤブツバキ
 
 ひょうたん広場にはソメイヨシノやヨコハマヒザクラなどのサクラの樹が沢山植えられている。サクラは花が終わると直ぐに次の花芽をつくり始めるというので、この寒い時期にどんな花芽をしているか見た。
 頂点以外は、花芽は互生している。葉腋に相当するのか、そこから花芽が出ている。萼のような殻を突き破って芽が出てきているようだ。楕円形をしており、中央が膨らんでいる。先端は茶褐色の毛で覆われている。
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ヨコハマヒザクラ
 頂点をのぞくと、見える範囲では1箇所から2つの花芽が出ているようだ。表面を覆う毛も少なく艶が感じられる。
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ヨコハマヒザクラの花芽
 
 
  記  平成25年12月21日(土)