公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

シラカシにできたむしこぶ

12月20日(金)
 
 曇ってきたが、観察を続けた。ひょうたん広場へ入る一角、にモッコクがある。モッコクの葉は少し厚めで、先の巾が広く、スプーンのような形をしている。山に入った時には、この葉と似たものがあると、この葉形を思い出すが、中々一致させることが出来ない。似たものは随分あるものだ。赤い柄のもとに、また赤い小さな芽らしいものが顔を出し始めている。冬芽で数個見ることが出来る。
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モッコクの冬芽
 
 ひょうたん広場へ入ったところに、タブノキがある。この樹はまだ背丈が低いので、葉や冬芽が見やすい。いろいろなところでタブノキの冬芽の成長の様子を見ているが、まだまだ小さいようだ。以前、年明けに大きな冬芽を見た(錯覚だった)ことが頭にあり、「まだか、まだか」と遅い成長が気になる。
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タブノキの冬芽
 
 タブノキの隣にシラカシがある。このシラカシを見ていると、枝にこぶのようなものが見えた。「何だろう」と思い拡大写真を撮った。幹の肌と同じような肌をしたこぶである。虫でもなく、枝が折れたところでもない。不思議だと思い調べてみると、「むしこぶ」という。シラカシの枝には、ときたまこのようなものが出来るという。成因は分かっていないらしい。
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シラカシのむしこぶ
 
 大きな花をつけるタイサンボクへまわった。前に見てから日にちが経つ。一目見て「随分大きくなった」と思った。前は1つ1つ小さなものがしっかり口を閉じていた。今見ているのは開いている。どうも種子が弾けた痕らしい。最初は、この時期だから冬芽はこんなに大きいのかと見間違えていた。しかし、こんな暖かそうな毛で覆われているところが不思議に思える。
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タイサンボク:種子が弾けた痕?
 
 タイサンボクの近くにコブシがある。枝先には毛で覆われた冬芽が、もうずっと前からついている。まだ小さいので、高いところの冬芽の存在は確認できない。手ごろのところの写真を撮った。小さいが白色の温かい毛で覆われていることがわかる。
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コブシの冬芽
 
 
  記  平成25年12月20日(金)