紅葉したサンゴジュと紅葉しないサンゴジュ
12月16日(月)
今日も暖かい日になった。午後久しぶりに神奈川公園へ出かけると、公園内は落ち葉がぎっしりと積もっていた。広い公園だけあって落ち葉の量も違う。この落ち葉の上を歩くと、足元でギュ、ギュと音がする。ふかふかしていることが分かる。ちょっとした林の中を歩いている気分になれる。
厚くもった落ち葉
クロガネモチの赤い果実がまだたくさん残っている。緑の葉に赤い実はやはり絵になる。写真を撮ってみた。赤い色が明るく輝いている。
クロガネモチ
ニッケイの葉に赤褐色の果実が絡まっている。「何かかぁ」と近寄った。間違ってもニッケイの葉にこのような果実はならない。よく見ると、この果実はつる性のものである。そこで分かった。「ヘクソカズラの実」である。この果実を潰すと強烈な臭いがする。1度試したことがあるが、2度としみようとは思わない。ニッケイの葉と見たものはヤブニッケイになる。
ケヤキの樹木の中に1本だけ黄色く染まった樹木がある。色彩が乏しくなった公園で目が引かれる。トウカエデである。既に葉はないものかと思ったが、下の方にはたくさん残っていた。同じ黄色でも、トウケデは独特の葉の形をしているので、分かり易い。又この幹は樹皮がはがれやすいところも特徴になっている。
トウカエデ
サンゴジュを見た。1本は赤く紅葉し、既に多くの葉が落ちている。ところが近くの2本は紅葉の気配が感じられない。どうしたのだろうか。もしかしたら、「紅葉をしない方はサンゴジュでないのかもしれない」そんな疑問を感じた。行ったり来たりし、両方の葉の違いを比べてみた。ほとんど変わらない。変わらない筈である。花が咲いていたとき、同じ花が咲いていたので、同じものであるはずである。それにしても不思議に思った。この疑問は別の機会に考えたいと思っている。
2本のサンゴジュ
紅葉している方の葉 紅葉していない方の葉
ピー、ピーと小鳥が騒ぐ。どこにいるかと探すと、梢を飛び回っている。じっと見つめているが、近いところにはやってこない。諦めていると、草の中をこちらへ近づいてくるのを見つけた。絶好のチャンスとカメラを構えた。不思議なことに逃げることなく足早に近づいてくる。何枚か撮影することが出来た。ムクドリであった。
記 平成25年12月15日(日)