公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

残されたヒマラヤスギ

1214日(土)
 
 ここの集合住宅は昨年から廃墟になった。一昨年までは何軒かに人がいたが、今は誰も住んでいない。集合住宅の周りにフェンスが張られているのがそのことを物語っている。この集合住宅の脇に1本の樹木が残されている。今まで道路を隔てが崖よりの樹木ばかり見ていたので、この樹木を見ていなかった。葉は短い針のようになっている。何という名前だろうか。一見、モミ、ツガを「思い出させる。しかし葉をよく見ると、葉は細いし、枝へのつき方がモミ、ツガとは違っている。それでは、何になるのだろうか。もしかしたら、「ヒマラヤスギ」かもしれないと思いついた。今まで見てきたヒマラヤスギは高木だった。葉などはほとんど見ることが出来なかった。樹形と灰白色をした葉を基に判断していた。この樹の葉は手の届く高さにあった。さっそく写真を撮り調べてみた。やはりヒマラスギのようだ。今までのものと余りにも外形が違うので見違えてしまった。
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残されたヒマラヤスギ
 
イメージ 2イメージ 3               葉                              幹
 
 小さく同じ形の葉がたくさんある。密集とはこの姿だろうか。カタバミはよくこうゆう姿をしている。しかしこの姿はカタバミではない。この姿はアメリカフウロゲンノショウコに見える。しかし、よく見ると、どことなく違うようだ。葉が掌状であるところは共通であるが、こんなに丸味があっただろうか。この辺があやふやになったので調べ直してみた。アメリカフウロゲンノショウコともに葉の形は違っている。そこで思いついたのが、オオチドメグサである。チドメグサプランターなどでよく見る。オオチドメグサをある公園で1度見たことを思い出した。確認のために図鑑を見ると、間違いなかった。
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 ピッー、ピッーと小鳥の鳴き声がする。以前来たときも同じ鳴き声を聞いた。ヒヨドリかと思ったが姿を見ることは出来なかった。ヒヨドリムクドリはそろそろ現れてもいいと思っているのだが、鳴き声は聞くけど、姿を見ることは出来ない。柿木に実がたくさん残っている。小鳥はそれを目当てに寄って来ている。激しく鳴き声がするので、そっと近づいた。音を聞きつけたのか一斉に小鳥は飛び去った。「シャッターチャンスがなくなった」残念に思い、諦めて柿木を見上げた。数羽いる。「チャンスだ」と思った。しかし、うまく焦点が合わない。何枚か撮ってみた。いずれもだめだ。改めて撮り直した。遠すぎる。そうこうしている内に小鳥は飛び去ってしまった。写真を拡大してみた。「どうもヒヨドリではなさそうだ」と思った。ヒヨドリならば頭の上の毛が立ち上がっている。写真はその様子は分からない。嘴、足を見た。かすかにオレンジ色をしている。ここを見て、ムクドリと判断した。
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  記  平成251214日(土)