公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹はニワトコだった

1213日(金)
 
 この樹はニシキギとみていたが、一向に紅葉してこない。公園などのニシキギは真っ赤になっている。それだけでなく、葉は落ちようとしている。ひょっとしたらニシキギと思ったのが違っていたのだろうか。葉は対生していて、薄く、柄には翼がある。しかし、この翼は公園のものよりはずっと狭いように見受けられる。
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 ニシキギに似たものにツリバナがあり、ツリバナには翼がないという。もしかしたらツリバナになるかも知れない。ここの藪には何度も足を運んでいるが、この樹にツリバナのような花が咲いているところや果実が出来ているところは見ていない。ツリバナは別の場所で見たことがある。そこで、以前の資料を探してみた。
 以前調べたツリバナを探してみると、よく似ている。この樹を見たときと同じ時期にこの藪へも行っている。どうも不思議でならない。葉柄や茎を比べてみた。中央にくびれのような筋が見られる。どちらにも共通している。冬芽を見るとこれもそっくりである。
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葉柄の中央にくびれのような筋が見られる 
 
 しかし、花や果実を見ていないことが気なる。さらに、過去のことを洗いざらしてみた。どうもこの辺にニワトコがあったことを思い出した。そこで、ニワトコについて調べ直した。ニワトコは葉が羽状複葉になっていた。何処かが違うと思ったが、やはり、ここがツリバナと違っていた。見ると、その通り羽状複葉になっている。
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羽状複葉になっている
 
 振り返ってみると、単なる見間違えで、ニシキギ、ツリバナ・・と見てきた樹はニワトコであることが判明した。以前、分かったと決めつけていても、時期が変わると分からなくなってしまう。綿密に調べておかないといけないことが分かってきた。
 
 
  記  平成251213日(金)