公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

2種類のシラカシ

11月25日(月)
 
 シラカシは藪などへ行くと大抵見ることが出来る。葉が細長く、浅い鋸歯が入っている。裏は白緑色で表面より緑が薄くなっている。シラカシついて注意してみていると、外見はほとんど変わらないが。裏が銀白色で艶があるものがある。調べると、こちらはウラジロガシという。この2種類については区別がつくようになったが。シラカシについて、新たに1つの問題が出てきた。
 葉の比較では全く区別がつかないが、幹を見ると歴然と違うものが現れてきた。今まで見てきたシラカシウラジロガシの幹は灰緑色で、輪状の筋があり、縦方向に灰白色の模様が見える。どちらかといえば滑らかに見えた。ところが、新たなものはごつごつしていて、木肌に大きな粒のようなものが目立つ。大きな粒をよく見ると、細かな小片になっている。幹の外見は明確に違っている。
 
試料A
イメージ 1
輪状の筋があり、縦方向に灰白色の模様が見える
試料B
イメージ 2
木肌に大きな粒のようなものが目立つ
 
イメージ 3
粒は細かな小片になっている
 
 2つの樹木は別物ではないかと疑問を持ち、幹について調べてみた。

牧野植物図鑑
 黒色
 新枝は平滑で無毛
 灰黒色、被目は縦に並ぶ
寺崎植物図譜
 帯緑灰色

 
 どれも木肌の細かな小片には触れられてない。インターネットで調べてみても、この点には触れられていない。木肌を見る限り二つは似通っているとは思えない。
 改めて葉について調べてみた。

 
        試料A
        試料B
長さ(cm)
10-13
12-13
巾(cm)
3-4
3-4
表面 色
 
裏面 色
薄い緑
薄い緑、やや茶色がかる
鋸歯
縁は波を打っていて不明に近い
縁の植えの方は浅いが、明確

 試料A
イメージ 4
イメージ 5
              表                             裏
試料B
イメージ 6イメージ 7
              表                             裏
 
 葉については、ほとんど違わない。やはり幹だけが大きく違っている。こんな例があるのだろうか。
 
 ウラジロガシに関係があるかもしれないだろうかと、こちらの幹についても調べてみた。 

牧野植物図鑑
色については触れられていない
保育社樹木図鑑
灰黒色、白色円形の被目を散生し、さけ目はない
寺崎植物図譜
 灰黒色で平滑

 
 やはり木肌の細かな小片には触れられていない。
 
観察した幹のいろいろ  イメージ 8イメージ 9
             なめらか                           中間的
 
イメージ 10
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           細かな小片                          中間的
 
 この2種類の樹木はやはりシラカシになるのだろうか。それにしても違いすぎる。
 
 
  記  平成25年11月25日(月)