大木はケヤキであった
11月20日(水)
午後、大分ご無沙汰している白幡西の森へ出かけることにした。風は強くなり始めたようだ。孝動山を貫け、藪の中へ入ると、周りの樹木が風を遮るため風を感じなくなった。そのかわりここは薄暗い。
シロダモがある。先日同じものを別の場所で見た。そのときは、疑問を持ちながらもヤブニッケイとしてしまった。しかし、どう考えてもおかしいと思い、よく調べ直した。シロダモは今頃花をつけるということを知った。シロダモと、ヤブニッケイは葉のつき方が違う。「シロダモの葉は枝先の方に纏まってつく」このことは分かっていたが、先日は判定が正確でなかった。大株になっていると分かりやすいが、数本の枝だけを見たのでは判定が難しい。改めてみると、この樹の葉は枝先に纏まっている。
シロダモ
花 蕾
道沿いにシラカシとイチョウが並木のようになっている。いずれも高木になっており、日を遮っている。シラカシとウラジロガシは似ている。2つの違いは、葉の裏にある。ウラジロガシは銀白色をしている。早速確認した。裏は薄い緑色になっている。ウラジロガシではなく、シラカシになることが分かる。
葉の表 葉の裏
藪の中にタブノキが混ざっている。タブノキを見ていると、どことなくマテバシイと迷う。葉を触ると、マテバシイの葉より軟らかく感じる。しかし、形はそっくりである。幹を見た。幹は赤褐色気味である。マタバシイは灰褐色に感じる。他に手がかりはないものか探したが、なかなか見つからない。マテバシイだと、枝の先に小さな果実が形成されている。それを確認したが、その形跡は見られない。
この藪の中に大きな樹木が3-4本ある。みな同じと思う。葉は非常に高いところにある。幹を見ると、ケヤキの感じがするが。表面がほとんど剥げていない。ケヤキならば、このくらい太くなると、下の方はけっこう剥げかけてくるのだが、この点が明確でない。いままではこの樹木をエノキとしていた。しかし、何となく引っかかるものがあった。「葉の写真は取れないものか」と毎回のように挑戦したが鮮明には撮れなかった。今回も挑戦してみた。すると、何やらエノキではなく、ケヤキの可能性が強くなってきた。
幹 上空の葉
記 平成25年11月18日