三ッ池公園 樹木散歩13(展望広場へ)
11月10日(日)
散策経路
展望広場へ通じる道を上って行く。右下には上の池が広がっており、そこから歩いている道までは緩やかな斜面になっていて、サクラの樹が数多く植えられている。いずれも大木となっており、花の時期には素晴らしい景観になることが想像できる。左上の一段高くなったところには、ノコンギクが咲いている。先日もここを訪れたが、そのときよりは花の数が減ってきている。「花の時期もそろそろ終わりかなぁ」と秋の終わりを告げているように思えた。
サクラの大木
ツリバナと迷ったマユミの果実も落ちている。残った葉と幹だけではどれが何の樹だか分からなくなってしまう。右にきれいなカエデの樹が見えてきた。イタヤカエデの標識がある。「これがイタヤカエデか」としみじみ見た。イタヤカエデとは「葉がよく茂り、丁度板で屋根をふいた様に雨がもれることがないという意味である」牧野植物図鑑にはこのように書かれていた。この説明を読み、葉の写真を撮ろうとしたら、どの葉も上を向いていて表面が分かりそうなのが見つからなかった原因が分かった。
イタヤカエデ
イタヤカエデのところに階段があり、上の池へ通じている。先日下から階段を上ってきたとき、左右がカエデの並木になっているのに気がついた。ここがあの時の階段だったことが分かった。右にイイギリがあったのを思い出し、確認した。
中央奥にイイギリの樹がある
左側の上には学校があり、その周りにスズカケノキが何本もある。大きな葉は既に黄色くなっている。幹に大きな斑点模様がある。模様というより、樹皮がはがれた痕である。道からはけっこう奥まっているが。その痕を見ることが出来る。
イタヤカエデの一帯の下は大砂場になっていて、大きな滑り台がある。下から上を見上げたときは、樹木で光がさえぎられ細かいところはよく見えなかった。写真を撮ったら、真っ黒だった。いまその樹木の間を歩いている。クリの樹の表示があった。普通見るクリの実がなっている樹よりはるかに高い。葉や幹を見てもクヌギとの区別がつかない。近くに落ち葉はないものかと探してみたが、クリの葉と分かりそうなものは見つからなかった。エノキ、シラカシがある。いずれも大きい。葉が高く遠いところにあるので、確認は難しい。
中央がカエデ 右奥ガクリ 中央がシラカシ
左側のスダジイを越えると、展望広場へ出る。ここの入り口にトウカエデが広がっている。幹の樹皮がやたらに剥げかかっている。一見ムクノキを思い出させる。しかし葉を見ると違いが分かる。その葉も、もう直ぐ落ちてしまう。葉が落ちると、「この樹木は何だっけ」となってしまう。そうならないように特徴を捉えておきたい。
トウカエデ
記 平成25年11月10日(日)