公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

リョウブとカクレミノ

1028日(月)
 
 三ッ池公園にリョウブという樹木があるというので見に行くことにした。しかし、何の知識もなく行ってもどれがリョウブなのか分からない。
牧野植物図鑑
山林の中に生える。
幹は滑らかで茶褐色。葉は有柄で互生し、広い披針形で縁に鋸歯がある。
 
樹皮は茶褐色で古くなると不規則な薄片となってはがれ、あとはなめらかなまだら模様になる。
 
樹皮は薄く剥がれる。剥がれたあとは滑らかな薄い茶褐色となる。
 
 
  などを参考にして、予備知識を用意して出かけた。案内図によると、上の池の東側にあるという。早速現地について探した。周りに大きな樹木が茂っており、薄暗く、判定が難しい。橋の近くに近づいたとき、リョウブと思えるものが見つかった。しかし、水面近くにあるのと、薄暗く詳細は分からない。枝の先から何かが垂れ下がっている。写真を撮ってみたが鮮明には撮れない。木肌だけは斑点状になっている様子が分かる。
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薄暗い中で見たリョウブ
 
 この樹がリョウブであることは間違いないらしいが、納得がいかない。橋の方へ出て、日があったっている方から写真を撮った。遠いので鮮明さにかけるが、先ほどよりは分かりやすい。花なのか、果実なのか、垂れ下がっているものの正体が分かってきた。白色をしたたくさんの粒からなっている。花は夏に咲くということなので、花ではないと思うが、リョウブの花であったことは間違いない。
イメージ 2イメージ 3
        遠方からの写真                        拡大したもの
 
 葉はどうだろうかと、拡大してみると、縁に鋸歯があることが分かる。鋸歯の先が鋭い針のようになっているか。鮮明でないので、断定はできないが、ほぼそのようになっているように見える。
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鋸歯の先が鋭い針のようになっているようだ
 
  何とかリョウブを確認することが出来た。後日、天気のいい日に来て鮮明な写真を撮り、再確認したい気持ちになった。
 
 リョウブを確認してほっとした。再度リョウブを見ると、リョウブに寄り添うように別の樹木がついていた。どうもネムノキらしいが、確認できない。カメラで撮影してみたがだめだった。
 1つの目的が達成できたので、次は何を探そうかと橋の方へ向かうと、直ぐ右側に大きな葉をつけた樹木があった。「うーん、カクレミノなかぁ」と思ったが、余りにも葉が大きく、艶があるので、「もしかしたら違う別のものかもしれない」と思った。しかし、カクレミノを置いて他の名前は浮かばなかった。公園などで見るカクレミノは葉がもっと小さく、明るい緑色をしている。写真に撮り、課題として持ち帰った。
 調べてみると、やはりカクレミノであった。同じものでも場所環境が変われば、見え方が違うことを思い知らされた日になった。
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葉の大きなカクレミノ 
 
イメージ 6イメージ 7            カクレミノの葉                          カクレミノの幹
 
 
  記  平成251028日(月)