公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハゼノキ、ムクノキ、ホオノキ

10月27日(日)
 
  三ッ池公園にハゼノキと思われる樹があった。名前は聞いていたが、実物を見る機会はなかったので、確信は持てない。
 葉は明るい緑色をしていて新緑の爽やかさを感じさせる。細長い楕円形の葉が枝先に何対もついている。所々に赤茶色に色づいた葉が見られる。ハゼノキは早く紅葉を呈し美しい樹といわれている。葉の形を見ると、付け根は丸みを帯びており、先は次第に細くなっている。縁は全縁で、緩やかな波が見られる。柄はあるが短い。
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ハゼノキ
 
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 ハゼノキの葉
 
 幹を見ると、縦方向に被目が入っている。上の巾が広く、下へくるに従って狭くなっているので、上からは剥がれにくく、下から巻き上げると剥がれるように見える。
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ハゼノキの幹
 
 直ぐそばにムクノキがあった。ムクノキもほとんど見かけていない。「ムクノキを調べるチャンスがきた」と思った。ムクノキとエノキはよく似ている。どちらも葉は高いところにある。ムクノキの若い木肌は被目が明確でないので、木肌だけを見ていたのでは区別が出来ない。細かい点を観察しようと思ったが、水面に近いので、近寄ることが出来ない。細かい点は写真を基に調べた。
 葉を拡大して見ると「ムクノキの葉脈は平行に近くなっており、末端は鋸歯の先端まで届き針状になっている」写真からその事実が確認できる。確かにムクノキである。
 幹を見た。縦方向の被目が確認できる。細く長い。溝は狭く深くない。表面はそれほどがさがさしていないようだ。1枚1枚が剥がれるのではなく、数枚がまとまって剥がれるようだ。事実その痕が見られる。
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ムクノキ
 
 ムクノキについて以前調べたことがあったが、再確認できた。
 
 同じ岸に大きな葉をつけた樹木がある。ホオノキという。池の周りに何本か植えられており、標識があったので、名前が分かった。トチノキやタイサンボクに似た葉をしている。きれいな葉を探したが、どの葉も汚れていて、きれいなものがない。図鑑によると、数枚の葉が枝の先についている。花も大きくタイサンボクの花によく似ている。まだ花を見ていないので、花期には見に期待と思っている。
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 奥がホオノキ
 
  記  平成25年10月27日(日)