マユミとツリバナ
10月25日(金)
先日、坂の左側にツリバナと思える樹を見つけた。しかし、その場では答えを出せなかった。どうしてもこのことを解決しなければという思いが出てきて、天候は好ましくなかったが、それを確認しに出かけた。
事前に牧野植物図鑑で、2つの果実の特徴を確認した。
ツリバナ
花弁は5個、・・・さく果は長い柄を持ち・・・・熟すと5枚のかけらに裂け・・・。
マユミ
4個ある花弁は・・・さく果はほぼ四角で・・・熟すと・・4個に深く裂け・・・。
「果実が4つに裂けるか、5に裂けるか」ここが大きな分別点になる。先日はここのところを正確に見ていなかったし、写真が鮮明でなく、はっきりしなかった。今日はこの点をしっかり押さえることを考えた。
現地に着いたら、先日の場所へ一直線で向かった。まだ果実はしっかり枝についている。「果実の裂け方は4つか5つか」確認を始めた。簡単なことだけど、いざ始めると迷う。小さなこぶがあったり、虫に食われたのか穴が開いていたりと、完全な形をした果実を探すのに手間がかかった。いろいろな角度から見てみた。「4つに見える」そう思った。しかし、本当に4つなのだろうかという疑問は消えない。
インターネットで見た資料を確認した。
「ツリバナとマユミの違い」で引くと、
「対生する葉の付け根にある芽が尖っているのがツリバナで、丸まっているのがマユミなのだそうです」と書かれていた。
「うーん」とうなるくらい、細かいことが書かれていると思った。
事前にこのことを教えられていたので、確かめてみた。
芽は丸い
その通りである。
よく参考にさせてもらっている松江の植物では
「マユミは、頂芽は側芽よりやや大きく、長さ3~6mmの卵形、ツリバナは冬芽の頂芽は側芽より大きく、長さ6~15mmの披針形」
と書かれている。きめ細かに記録されていると思う。ここに書かれている「頂芽」を葉の付け根にある芽と想定して、再確認した。すると、実物は丸みを帯びている。しかし、ツリバナを実際に見ていないので、結論は出せない。でも、試料はほぼマユミと思える。
一段落して、別の場所へ行くと、マユミと思えるものが植えられていた。これを見ると、今までのことが振り出しに戻ってしまった。
この樹木もマユミなのか
こちらはまだ果実が開いていない。しかし、4つに開くことは明らかになっている。この樹はマユミになるのだろうか。どうも先ほどの葉とは違うように見える。
前の葉 今見ている葉
果実の全体的な形はほぼ同じだが、葉に違いがあるように見える。先ほどのものは硬めで、かさかさしている。今見ているものは柔軟性がある。樹そのものが若いせいだろうか。ツリバナを見なくては、結論は出せない。
観察 三ッ池公園にて(10月23日)
記 平成25年10月25日