公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

イイギリとエゴノキ

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 北口の入り口を入ったところに数本のメタセコイアが一列に植えられている。一目見ただけで訪れた人を圧倒出せる雰囲気を持っている。メタセコイア1945年に中国四川省で、三木 茂さんによって発見され、生きた化石といわれる。その後、日本の各地公園へ植えられた。成長が早く、直ぐに大木になるといわれている。
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訪れた人を迎えるメタセコイア
 
 メタセコイアの荘厳な姿を見た後、池の方へ進んでいくと。右側に赤い果実が見えた。今頃、赤い実をつけているのはイイギリに違いないと思った。樹そのものは道からちょっと奥まったところにあるが、やはりイイギリであることが分かる。赤い実を見ていると、野鳥が飛んできたり、飛び去ったりしている。どんな野鳥なのか知ろうと思ったが、動きが早くて全く分からない。野鳥を観察するのには、適切な場所と時間があるように思える。
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イイギリ 
 
 先日、この公園で10月ザクラを見て驚いたが、道沿いにまた新しそうなサクラが咲いていた。「オカメ」と表示されている。10月ザクラは白色が強かったが、オカメザクラはピンク色が強い。花びらの周辺にはたくさんの波が見られる。やはり咲き始めなのだろうか、花数は少ない。
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                                                                                                 オカメザクラ
 
 橋を渡り、帰り道を進んだ  池の右側の道を歩き進んでいくと、暗褐色に染まった楕円形の果実が枝からつり下がっている。「何の樹かなぁ」と思った。幹や葉を見たりしたが見当がつかなかった。果実と葉を写真に撮り、持ち帰って調べることにした。
 図鑑を見て調べていくうちに意外なことが分かってきた。果実は枝から吊り下がっている。そして、果実を見ると付け根に殻がついている。その姿からエゴノキではないかということに気がついた。エゴノキの果実を調べると、熟してくると、暗褐色に変わってくることが分かった。今まで熟した時期までは観察していなかった。いや、見ていたが、この時期にはほとんどの果実が枝から落ちていた。時期が変われば、姿や形が変わることが強く認識させられた。
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果実                             葉 
 
 再び緑と水面の美しい景色が現れた。向こう側の樹木はコナラの並木である。このコナラの葉を見たとき、随分小さく見えたので、コナラとは直ぐに気がつかなかった。クヌギではないかという思いもあった。しかし、よく見ると、葉の先のほうが広まっている。クヌギはこのようになっていない。そこで、はじめてコナラと分かった。
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コナラの並木
 
 
  記  平成251024()