公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サワラとヒノキ

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  サクラの並木の中に大きなサワラの樹がある。サワラと分かったのは、名札があったからで、もし名札がなかったら、ヒノキと判断していたかもしれない。葉の裏側を見ると白色の模様の違いで、2つの違いが分かるという。運のよいことにサワラの葉が手に届く位置にあった。早速裏の模様を見た。X形の模様になっている。サワラである。もし、ヒノキだったら、この模様がY形になっている。外見ではほとんど区別がつかないが、この葉の模様の形を見れば直ぐ判断できる。
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サワラ
 
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サワラ                             ヒノキ
 
 左上の方が明るくなってきた。そろそろ広場に出るらしい。左側に目立つ樹木が出てきた。木肌が厚い紙のように剥がれかけている。この肌を見ると思いつくのはムクノキである。そこで葉を見た。葉は高いところにあるので、確認が難しい。ほとんどの葉が枯れかけているようで、完全な形をしているものがない。見た感じでは、ムクノキの葉ではないようだ。何とか葉が手に入らないか、辺りを見回した。道側に下の方に垂れている枝があった。辿って行くと、手で取れる高さにある。近づき、形のよさそうな葉を探した。数は少なかったが、あった。写真に収め、観察した。上が3つに分かれたトウカエデの葉であることが分かった。トウカエデは幹の皮が剥がれるようになっていることを思い出した。
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トウカエデの幹                         
 
 トウカエデの先に、樹皮に網の目のよう刻まれた被目が見える。上の方にある葉から判断すると、ユリノキに見える。果してユリノキだろうか。他に何か手がかりになるものはないかと、周りを行き来して、いろいろな角度から見直した。しかし、樹木だけを追っていたのでは、手がかりは見つからなかった。目を休めると、下草の中にユリノキの蕾が落ちていた。細長い形を見て、上から落ちてきたものに相違ないと確信した。周りに何本もある樹木はユリノキになる。
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 ユリノキを後にして、展望の広場から花の広場へ下りて行った。そこからはいま下ってきた斜面に見られる草花を観察した。いろいろなものがある。一番気になるのは、今調べているイネ科のものである。コヌカグサ、ヌカボ・・・とあたっているが、中々解決できない。いろいろな草に隠れて1本だけ糸を絡めたような花があった。ヒヨドリバナの名前が浮かんだ。また、緑色の粒をつけているものもある。先月見たときは花があった。恐らくツルボであろうと思う。
イメージ 7イメージ 8イメージ 9調べているもの?           ヒヨドリバナ                       ツルボ 
  
 
 
  記  平成251020()