公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

10月サクラが咲く

1015日(火)
 
  今日は少し暑いが、一日さわやかな日だった。午後遅くなったが、三ッ池公園へ出かけてみた。公園は池あり、丘ありで変化に富んでいる。
 
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 メタセコイアの茂る入り口から入った。入ると右手の樹に薄らと白色がかった花が数個ついていた。花そのものは小さいのでよく分からない。名札がついており、それに10月サクラと記名されていた。今日は10月中旬である。ちょうど咲き始めたようだ。10月サクラに迎えられた気分になった。
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10月サクラ 
 
 公園の中へ入ると、何か臭い。「うーん、何の臭いか」と考えた。昨日、キンモクセイの匂いをかいだばかりである。その印象が強かったので、考えてしまった。よく考えると何のことはない。銀杏のつぶされたときに放つ臭いだった。丘を上り始めたとき、右手に何本ものイチョウの樹があった。臭い犯人はこれだった。
 道の左にケヤキに似た樹が何本もある。ケヤキの林になっている。そう気づいたのは後になってだった。道沿いに非常に傷ついたケヤキの葉を見た。「枯れたのか、それとも虫に食われたのだろうか」と思った。一体この葉は何の樹だろう。木肌には被目がないで、思いつくのはエノキだった。しかし、傷ついた葉を見ただけでも、エノキではないことが分かる。少しコナラに似ているとも思えた。しかしコナラならば、もっと葉の巾が広いはずだ。疑問を持ちながら、ケヤキの林を見つめていた。
 木肌がはげているものがある。その姿はケヤキにそっくりに思えた。しかし、ケヤキの葉をじっくり見たことがなかったので、果してこの樹がケヤキなのか自信がなくなってしまった。場所が変わると見え方も変わる。1枚葉をもらい家へ帰って調べることにした。
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メモ
葉脈はほぼ平行脈になっている。鋸歯は円弧を描くように丸みを帯びているが、先端は短いが尖っている。葉の先端は尾状にのびて、先は次第に細くなる。
 
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ケヤキの葉 
 
 やはり、間違いなくケヤキといえる。それにしても、見る場所、時間などの環境によって樹木は姿を変えているような錯覚を味わった。これも、こまめに観察していない結果であった。
 左下の斜面がケヤキの林で、右上の斜面にはヒララヤズギが目立つ。ヒマラヤズギの中に、サルスベリに似た樹があった。名札があり、ナツツバキと書かれていた。薄暗い中だったが、よく見ると丸い粒がついているのが分かる。果実に間違いない。どんな形をしているのだろうかと望遠で捉えた。遠目にはイチジクの果実の形をしている。普通言うツバキのようには歪でいない。艶があるところは似ている。
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          ナツツバキ                         果実
 
 ケヤキの林の縁に、青紫色の小さな花を階段状につけたものが目に入った。その瞬間にこれは、「アキノタムラソウ」ではないかと思った。タムラソウにも色々ある。ナツノタムラソウとアキノタムラソウとはどこが違うのだろうか。余りよく考えたことがない。咲いている時期でそう見てきている。もっときちんと見分けてみたい。
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アキノタムラソウ
 
 
  平成251014日(月)