赤いイイギリの果実
10月13日(日)
サクラ通りから忍者のとりで広場へ下りて行った。斜面にはヤマボウシ、広場にはスズカケノキ、ネムノキ、ハナミズキなどがある。ヤマボウシは花が咲いていたときは見事だったが、今はその面影はない。スズカケノキを見ると、枝が随分下がっていた。果実に手が届きそうに見えたので、近くに落ちていた枝を拾い、落としてみた。この果実は普段は高いところにあるので、なかなか手に入れることが出来ない。見るとクリの毬のようになっている。
ハナミズキの葉が紅葉を始めている。紅葉し始めた葉の間から赤い果実が見える。葉の間からひょっこりと赤い頭をもたげている光景はハナミズキならではある。他の樹木はまだ紅葉を始めていない。例年ハナミズキはいち早く葉の色が変わってくるようだ。
ハナミズキ 葉の間から果実が見える
ハナミズキの近くにモミジバフウの並木がある。「この果実がどうなっているか」覗いて見た。スズカケノキの果実に似ている毬に相当するところは疎らになっている。1つ1つが長く突き出ていて、突起の基は灰色の蝋のようなものが詰まっている。何時かこの花を見たいと思っているが、なかなかそのチャンスがつかめない。4月ごろ咲くらしいので、注意してみているのだが、今年もだめだった。
モミジバフウの果実
野球場のフェンス脇に垣根のように植えられたアベリヤが花をたくさんつけている。初夏に花をたくさんつけたが、秋にもたくさん花をつけている。葉の緑が濃いせいか、初夏よりも鮮やかに見える。花期が長いので、庭木によく使われるという。
アベリア
反対側の土手下を見ると、イイギリの赤い果実が目に付いた。春この花の写真を撮りそこなっている。花は高いところにあり、小さく目立たない。それに比べると、果実は赤くよく目立つ、時期を逸しなければ見逃すことはない。既に野鳥が啄ばんでいるように見受ける。「イイギリ:飯桐」面白い名前だと思い調べてみた。名前の通り、この葉で飯を包んだという。また材は下駄の材料や薪にしたという。すると、昔は身近の樹木だったということが分かる。
イイギリの果実
記 平成25年10月12日(土)