公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ニワヤナギ 花びらと見えたのは萼だった

10月7日()
 
  小雨の中、公園の端を歩いていると、人に踏まれても仕方がない場所に最近見かけなかったものを見つけた。以前の記憶からニワヤナギの名前が浮かんできた。どこにもありそうなものだが、ここしばらく目にしていなかった。踏まれても生きていく力があるのか、地面を這い横へ広がっている。
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横へ広がるニワヤナギ
 
 見ると小さな白っぽい花が咲いていた。鮮明な写真を撮ろうと試みたが、雨露がかかっていてぼけてしまう。雨露をはじいても上手くいかない。だが、何となく花びらは5枚ということが分かりそうだ。
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ニワヤナギの花
 
 家へ帰り、写真を撮りながら詳細をメモした。
 
形態
 葉の基は鞘のようになっていて、縦に筋の入った薄い膜で覆われている。葉腋からは花芽が2個ずつ出ている。資料によると花芽は数個と書かれているが、試料では、どの葉腋も2個の花芽になっている。これからもと出てくるのかもしれない。 
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葉腋から2個の花芽が出ている
 
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葉の付け根は鞘のようになっている
 柄:1-2mm 長さ:1.5-2cm 巾:5-8mm 色:灰白色 形:楕円形 
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          葉のつき方:互生              葉の大きさ:長さ:1.5-2cm 巾:5-8mm 
 
 中央が緑色で、縁が白色な花びらが5枚あるように見えるが、調べると、この花には花びらは無く、これは萼だという。先は丸みを帯びている。中にぼんやりと見える黄色いものの(葯と思う)が雄しべらしい。数えると、8本ある。雌しべはよく分からない。
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5枚の萼と8本も雄しべが見える
 
 葉のつき方から、イヌタデに似ていると思った。資料で調べると、このニワヤナギはタデ科に入っている。やはりそうだったのかと思った
 
 
  記  平成25年10月7日()