アキエノコログサ-表面の毛の確認
10月6日(日)
秋も深まり、野外の植物相も変わってきた。夏秋と野原で勢力を誇ったエノコログサも枯れ始めている。アキエノコログサも峠を過ぎたようだ。エノコログサを見たとき、どっちがどっちなのか紛らわしく、惑う。この花を見たとき、どちらなのかと見分けながら見ているが、きわどいのがあり、苦心している。以前一度この違いについて考察したが、再度試みてみた。
アキエノコログサの葉の表面には毛があるというが、毛が短く見難い。まず、毛が有るか、無いか確認した。触って撫でると、毛がありそうだと分かるが、上から見たのでは、毛の存在はよく分からない。上手く見る方法はないものかと工夫した。
上からでは毛の有無は分からない
折り返して、横から見ると、毛の存在は分かりやすくなる。
毛は斜め上へ向かって生えているので、葉の上を手前に置き、光に照らすと見やすいようだ。
毛の有無が分かる
毛の傾きまで確認しようと、角度や向きを変えて撮影してみた。葉の下のほうから光を当て撮影したら、上手く毛の傾きが写っていた。蛍光灯の光の下で夜間に撮影したので苦労したが、昼間の太陽の光の下ならもっと簡単に撮影できるのではないかと思われる。
毛の傾きまで分かる
葉の毛の有無や毛のつき方が分かったので、その他のことも確認してみた。
・葉の付け根の様子
1.葉は細まり、茎と抱くようについている。
2.鞘口の縁には長毛が見える。
3.普通のエノコログサに見られる耳の赤い斑点は無い。
4.葉鞘は薄い膜のようになっており、先が裂けている。
・果実
果実の下のほうから刺毛が長短混ぜて7本出ている。
考察
今回は、アキエノコログサの葉の表面の毛の有無をきちんと捉えることが出来た。ただ毛があるというだけでなくどのようについているかまで確認することが出来た。蛍光灯の下だと光の当て方によって見え方が随分変わる。やはり、太陽の光のもので観察する方がいいのかなぁ。果実については詳細を調べるまでには至らなかったので、次回は果実を検討したい。
記 平成25年10月6日(日)