公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この植物名はアブラススキと思う

10月4日()
 
  崖を上から見下ろすと、めずらしい植物が目に入った。こんなに大きくなっているのに、先日はどうして気がつかなかったのだろうか。ヌカボやヌカキビに目が行き過ぎていたのかもしれない。
 
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崖の上から見た植物
 
 見ると、背丈は1mぐらいある。全体が暗褐色気味である。形としては、イチゴツナギなどに似ているが、一回り大きい。葉は下の方に集中している。一見ススキの葉に似て、中肋が白くなっている。基の方へ行くと細くなり、中肋を中心に折れ曲がっている。穂を見なければ、ススキと間違えてしまう。葉の付け根を見ると、縁に白色の長毛が密生している。
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ススキの葉にそっくり 
 
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縁に白色の長毛が密生している
 
 名前を知るために、「イネ科の植物」でインターネットを検索した。どれに似ているか調べたが、候補らしきものは出てこなかった。「スズメノチャヒキ」これになるかと思い詳細を調べた。これは日当たりのよい荒地にとある。さらに花期は6-7月になっている。一見似ていそうだが、生育場所と花期を考えると、違うと思える。
 小花には縦軸に沿って白色の長毛が流れるようについており、1本の枝に2つの小花がついている。そのうち1つの芒が非常に長くなっている。
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1本の枝に2つの小花がついている 
 
 小花の特徴を見ていくと、スズメノチャヒキからはどんどん遠ざかった。すると、ほかの候補は・・・。なかなか見つからない。再度、インターネットで見ると、アブラススキが似ているように見えた。色や花期も該当する。
 保育社の植物図鑑の検索表で辿ろうとしたが、あまりにも詳細すぎ使えなかった。しかし、この植物名は「アブラススキ」の可能性が高いと思う。
 
 
  記  平成25年10月4日()