公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヌカキビを見る

10月3日()
 
 小雨が降ったり止んだりと天気が安定しない。その中、先日から疑問を持ち続けているヌカボを見に行った。観察場所はいろいろな植物が出てくる崖の斜面である。
 「これがヌカボなのかそれともオニウシノケグサなのか」と迷いながら見ていた。しかし、解決には至らなかった。そんな時、キビに似たものが足元にあった。もしっかしたらこれがヌカキビカも知れないという感がはたらいた。しかし、イメージから判断するだけで、詳細な知識は持ち合わせていなかった。足元にあるのは背丈が低かったので、違うものはないかと周りを見た。すると、ヌカキビは何本も見つかった。そこで、いろいろな角度からカメラに収め、家へ帰り、資料を基に調べた。
 
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 この写真は、図鑑でヌカキビを見たときに載っている写真によく似ている画面である。現地でこの画面を見てこの植物がヌカキビではないかと思った。資料によると、ヌカキビの特徴は葉鞘の片側だけに毛があるということが記されている。このことは現地で実物を見たときも知っていた。しかし、肉眼では葉鞘の毛があるのかないのかさえ見分けることは出来ない。家でルーペを使って見たが、そのような先入観で見れば、そんな感じがする。しかし事実かどうかは確認できない。接写した画面も見ても明確には分からない。葉鞘を茎から少し剥がして写真を撮り、拡大して見た。すると、片側だけに毛があるという事実が写っていた。「やはり、ヌカキビだったのか」と納得できた。
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 確かに片側だけに毛がある
 
観察メモ
 葉:14cm 巾:1cm 先、基ともに細まる 両面とも毛はない
 節で曲がる
 中軸から分かれた小枝から3-4本の小花をつけた枝が出る。小枝の先には2つの小花が階段状に  つく
 小花はラグビーボール型で、先は白く尖る。
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小枝から3-4本の小花をつけた枝が出る
 
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小枝の先には2つの小花が階段状につく
 
 
  記  平成25年10月2()