公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヘクソカズラの猛威

9月21日(土)
 
  公園にはハンノキが1本ある。ハンノキの花は短い紐が垂れ下がったようで、目立つ特徴はなかった。果実には特徴があるか見た。楕円形をした松ぼっくりのようなものがあった。これが果実らしい。拡大すると、ますます松ぼっくりになってくる。小さな果鱗がたくさん密集していることが分かる。種子はこの中に入っている。
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 この公園を代表する樹木はなんといてもエノキになる。公園のほぼ中央に位置し、幹周りも相当あり、他の樹木を圧倒している。この樹は上へというより,横へ枝を長く伸ばし広さを占めている。一段高いところからは、低い枝を掴むことができる。そのために葉などがよく観察できる。今日は果実の熟している写真を撮った。
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             エノキ                         エノキの果実
 
 南側は林に通じている。その入り口付近には、コナラに混じってシラカシの樹も多数ある。スダジイマテバシイの果実はたくさんあり、よく見る。しかし、シラカシはいろいろなところに樹そのものはあるが、果実を見る機会は少ない。ここのシラカシはどうなっているのだろうかと見ながら林へ向かった。果実がついていない。「やはりそうか」と思いながら進むと、果実が見えた。よその公園では既に見ることが出来たので、「見られないはずはない」と思っていた。まだ小さく丸々しており、半分以上の部分が殻斗から顔を出している。
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シラカシの果実
 
 帰り道、日陰が続く民家の垣根沿いにツルボが群をなしている光景を目にした。「こんなにもある」先ほど公園内で見たより、ずっと多い。どうもツルボは直射日光でなく、薄日が差すところが生活圏らしい。
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 帰り道意外な光景を目にした。ヘクソカズラの猛威である。垣根や藪の樹々に絡まっている光景は目にしたが、樹の上まですっぽりと覆っているところははじめてみる。覆われている樹を見るとツバキである。ここはかって民家があったところで、いまは空き地になり、手づかずの状態が長く続いている。放っておくとこのようになるのかとしみじみ見つめた。
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  記  平成25年9月20日(金)