公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ツルマメが繁殖していた

9月17日(火)
 
  大暴れをした台風18号が洪水、山崩れなどの被害が残し、知らぬ振りをして過ぎ去っていった。自然の力の巨大さを知らされた1日だった。
 花壇の縁にコスズメガヤとカヤツリグサが勢力を伸ばしている。この辺は子供たちが遊んだり、かけまわったりするところだが、この2種類は踏まれることに強く出来ているのかもしれない。花壇の中のほうが生活場所としてはいいと思うが、よりによって厳しいところを選んでいる。カヤツリグサは場所によっては花壇の縁に入り込んでいるが、コスズメガヤはほとんど花壇へ入ることをしていない。
 今年はコスズメガヤの現われが少ないと思っていたが、9月に入り目立つようになった。このコスズメガヤとニワホコリ、カゼクサの違いが分かりにくい。特にポツンポツンと孤立して存在していると、これはどれだか迷う。最近,見られた場所の環境を考えながら見ていると、生活条件が一番厳しいところにはコスズメガヤが生育していることが分かってきた。土も肥えていて生活条件が最もいい草原などにはカゼクサが生育している。この2点は少しながら分かってきたが、ニワホコリについてはまだよく分からない。この3つの中で、これだけが大きな株にならないようだ。花壇の隅などに見るが、見る機会は一番少ない。
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 カヤツリグサは花壇の中へは余り入らないが、縁は生活条件がいいせいか、密生する。細長い葉が伸びてくると緑のじゅうたんを敷いたような光景を作り出す。見方によっては目を楽しませてくれる1種と言える。花をつける花茎を見ると、踏まれれば折れてしまいそうに見えるが、どういうわけか、人の足の入るところにも生活範囲を広げている。
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カヤツリグサ
 
 線路の土手ではツルマメが花を咲かせたのではないか・・・と思う。何年か前、ポツンと咲いているのを見てから毎年見続けている。年々花の数が増えている。土手を見ると、「これがツルマメか」と目を疑った。青紫色をした花が点々としている。狭い範囲だが一面に広がっている。一瞬キツネノマゴと見違えてしまった。目を近づけて見ると、ツルマメであることが確認できた。「こんなにも増えてくるのかなぁ」とツルマメの生きる力の強さを感じた。
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ツルマメ
 
 車庫の縁に雑草がたむろすように群がっている。その雑草の中にシロバナセンダングサがある。「そろそろ花が見られてもいいが・・・」と思いながら近づくと、花が咲き始めていた。この花を見たとき、以前は「アメリカセンダングサ」と考えていた。調べた結果、「アメリカセンダングサには白色の舌状花はない」と言うことを知ってからは、この白色の舌状花を注意して見ている。目の前にあるものには明らかに白色の舌状花がある。
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シロバナセンダングサ 
 
 シロバナセンダングサのそばにオオブタクサがある。オオブタクサは河川敷に大繁茂している姿を以前見ている。また、「河川をさかのぼるように勢力範囲を広げている」という資料を読んだことがある。何故か何年か前から見るが、どのような経路をたどって侵入したのだろうか。繁殖力が旺盛だと言うが、ここではそれほど勢力を感じない。何時か調べて見た息がする。
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オオブタクサ
 
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オオブタクサの花 
 
 
  記 平成25年9月16日(月)