公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ッ池公園  秋の花 3

9月13日(金)
 
  岸辺にイチョウの樹があった。ハイキングの仲間が見上げている。「何が起こっているのか?」答えは、下を見て直ぐに分かった。イチョウの実ギンナンがなっていたのである。皆と一緒に上を見上げた。ギンナンが鈴なりになっている。秋が深まってきた実感が出てきた。まさに実りの秋に入った。イチョウには雌株とお株の違いがある。ギンナンがなるのは雌株である。果実を見ると同時に葉を見た。葉に切れ込みが入っていない。正確ではないが雌株の葉の大まかな特徴でもある。
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 ここには水の流れがあるのだろうか。くぼ地の通路がある。その通路を囲むようにキバナコスモスが咲いている。自宅の近くの公園でも咲いているが、丁度盛りを迎えようとしているようだ。コスモスも秋を代表する花である。
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キバナコスモス
 
 小さなハギがある。よく見かけるものは木性で上へ伸びている。これは地面を這っているように見える。「こういうハギもあるのか」と思った。花が黄色なら、ウマゴヤシを大きくしたのに似てくる。草のようなハギなので、「クサハギ」で図鑑を調べて見ると、シバハギ(別名クサハギ)が出ていた。これになるような気がする。
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シバハギ?
 
 このタデはイヌタデになるのだろうか。夏から秋にかけて咲くというから該当すると思うが、夏のはじめごろに咲く小さなタデもある。同じ種類のものなのか、別か、分かりにくい。「アカマンマ」と言うことでは、小さな方が該当すると思う。小さな方の葉には黒い斑紋は見られないが、このタデには中央にうっすらと黒い斑紋がある。いろいろ資料を当たっているが、イヌタデについてこの黒い斑紋に触れているものはない。斑紋があると、ハルタデ、ボントクタデになってくる。しかし、これはこの2つとは明らかに違っている。
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 白地に薄いピンク色がかった小さな花が咲いていた。アキノタムラソウのような気がするが、葉が気になる。タムラソウは複葉になるのだが、これは複葉にはなっていないようだ。しかし、葉の形、花のつき方はどう見てもアキノタムラソウになる。もしかしたら今見ているのは小さいので、大きくなったら複葉になってくるのかもしれない。急ぎ足で回ったので、じっくり見られなかったのが残念だ。
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アキノタムラソウ
 
 池のほとりに淡黄色のホソバアキノノゲシの花が咲いていた。ハルノノゲシと比べると、一回り二周り大きく、花の色が淡い。アキノノゲシには2種類あるという。このアキノノゲシの葉には大きな切れ込みがないが、別のものには大きく切れ込む鋸歯がある。普通アキノノゲシというと、大きく鋸歯が入ったほうをいい、こちらは葉が細いので、ホソバアキノノゲシという。
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記  平成25年9月13日(金)