公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

三ツ池公園  秋の花 2

9月12日(木)
 
  やはり時期なのか、日陰にはピンク色の小さなキツネノマゴがたくさん咲いている。花が小さく目立たないので、花に関心のある人以外は通り過ぎてしまう。こんなにたくさん花をつけているのに、「見てください」と訴えているような声が聞こえる。それにしても「キツネノマゴ」の名前は変わっている。珍しいい名前である。調べて見たが、語源ははっきりしていないらしい。
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キツネノマゴ
 
 いまイノコズチの勢いが旺盛である。どこの藪へ行ってもたくさん繁茂しており、花茎が伸び出している。中には結実しているものもある。広い公園の中でも、場所によっては一面イノコズチになっているところがある。これからこの花に近づくと果実が服につきえらいことになる。この果実が服につくと、なかなか落ちない。イノコズチは人の服などについて運ばれ繁殖する。上手い繁殖方法を選んだと言える。
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イノコズチ
 
 池は水が少なくなっており、岸辺付近は干しあがっている。水はにごり土色をしている。そんな水の中でもコイはたくましく動きまわっている。コイはもともときれいな水の中にはいない。食欲旺盛なので養分の多いところを好むからである。この池にも外来の魚が繁殖している。いま、その捕獲が行われているという掲示がされていた。
 水辺を見ると、小さな黄色い花が目に入った。遠くからは分かりにくいが、コウホネらしい。望遠を効かし写真を撮って見ると、正しくコウホネであった。この花を見るのも久しぶりだ。以前、水田の花を観察していたときよく見かけた。久しぶりに見ると、なかなか名前が浮かんでこなかった。
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 タカサブロウにも会うことが出来た。ハイキングに参加してよかった。この花も水辺を好むと言う。花壇の草むらに、いろいろな草花に混ざって咲いていた。このような混植の状況で見るのは今までなかった。最初は、ヒメジョオンの枯れかけかと思ったが、ヒメジョオンにしては花が小さすぎる。よく見ると、葉が違う。少し戸惑ったが「タカサブロウ」の名前が出てきた。昔、田んぼの畦でよく見たことを思い出す。
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タカサブロウ
 
 ハイキングの出始めにワルナスビを見た。その際イヌホオズキの名前が対として浮かんだ。今はその反対で、イヌホオズキを見ている。明らかに花が小さい。出来ることならこの花をワルナスビのところへ持って行き、比較して見たい。残念だが、ここでは出来ない。雑草と言えども公園をつくる一員である。見る人によっては注意深く見る人もいる。自然の花を見て、時の移り変わりを思う人もいる。
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  平成25年9月12日(木)