実りの秋が始まる 2
9月3日(火)
ひょうたん広場の斜面に赤い実が見える。春には白色のヤマボウシの花が咲いていたので、ヤマボウシの果実と言うことが分かる。花はきれいだったが、この果実もきれいだ。赤みを帯びた球状をしており、表面にぼつぼつがたくさんある。一見イチゴを思わせる。「イチゴのようにやわらかいのかなかぁ」と思い、触ってみると、プラスチックを触ったようで、柔らくはなかった。
色づいたヤマボウシの果実
忍者のとりでには大きなネムノキが1本ある。花をつけ始めてから大分経ち、多くの花は果実へと変わっているが、まだ花を見ることが出来る。枝先を見ると、大きな房が垂れ下がっている。この大きな樹木もマメ科の仲間であることを教えている。
ネムノキの大きな果実
忍者のとりでを見下ろす高台に紅白のサルスベリがある。どちらもまだ花をつけている。自宅近くのものはもう花の時期を終えようとしているので、「だめかなぁ」と思ったのが、撮影できて幸運だった。ピンクや赤みがかったのはよく見かけるが、白色はなかなか見ることがない。サルスベリは中国原産で、江戸時代に日本に伝来したという。「百日紅」と書くが、これは百日間と長い間花を咲かせるということらしい。「そんなに長く咲き続けるのかなぁ」
紅白のサルスベリ
同じ高台に大きなシラカシの樹がある。この樹は観察しやすいように低いところに葉や実をつけてくれる。細長く、縁に鋸歯があり、裏側が緑白色をしているのが分かる。果実もよく分かる。縦方向につぶれた球形をしており、頭がのぞいている。殻斗には同心円状にひだ模様が見られる。
シラカシの果実
岸根公園の斜面にイイギリの樹が2本ある。今年の春この花の写真を撮り損ねてしまった。高いとろろにあり、しかも小さな花なので、咲いているのかどうか分からなかった。気がついたら、散っていた。果実はとり損ねないようにしたいと思いカメラを向けた。褐色を帯びたのが見える。もう少し秋が深まると赤く熟してくる。熟したチャンスを待ち構えたい。
イイギリの果実
記 平成25年9月3日(火)