公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

実りの秋が始まる 1

9月2日(月)
 
  岸根公園にはいろいろな樹木が植えられている。今頃、花を終えた樹木は果実をつくり始め、秋になるとたくさんの実を結び、果実を見せてくれる。1年目の果実は未成熟で、分かりにくいが、2年目に入ったものは形がはっきりしてくる。
 
 ひょうたん広場にはたくさんのウバメガシがある。そっと覗くと、果実が見えた。球状で、網の目状の殻斗で覆われている。これから秋にかけ大きく成長し、中の果実が頭を出してくると言う。
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ウバメガシの果実
 
 ケヤキの林の横に大きなクヌギの樹が何本かある。やはり果実がついている。偶然目の高さぐらいのところに果実があった。クヌギとアベマキはよく似ている。アベマキの果実はまだ見ていないので、よく知ることが出来ない。資料によると、果実の頭が、やや凹んでいるという。 確認したいものだ。クヌギの殻斗は独特な形をしている。お椀のようになっていて、縁にひも状の毛のようなものがたくさんついている。
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クヌギの果実
 
 公園に1本のタイサンボクがある。このタイサンボクの果実を見た。紫色をした鍵のようなものは雌しべの痕で、その下の楕円形をしたやわらかい毛をまとったものの中に果実は入っている。充分に保護されていることが分かる。1つの花が大きいが、その中にこんなに多くの雌しべや雄しべあったとは、見てみないと分からないものだ。
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タイサンボクの果実
 
 公園にはたくさんのスダジイがある。低いところのものを探し、果実を見ると、未だ多くのものは殻斗に覆われている。しかし、よく見ると、1つだけはじき出ようとするものが見える。そろそろ殻斗が開き、外へ出てくるときになってきたようだ。
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スダジイの果実
 
 スダジイの近くのマテバシイを見ると、果実に色がついている。ちょっと触れたらポロリと落ちた。完塾しているのだろうか。強い風でも吹くと、落ちる準備が出来ている。下には、既にたくさんの果実が落ちている。秋の始まりを実感した。
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色づいたマテバシイ の果実
 
 池に向かい坂道を下り始めたところにクヌギに似た樹がある。クヌギとばかり思っていたが、これはクヌギとは違う。今まで葉から判断して、クヌギではないかと思っていたが、果実を見ると、違っていることに気がついた。クヌギと葉を比べると、やはり違っている。コナラと似ているとは思っていたが、葉が細く感じたので、クヌギと決めてしまっていた。クヌギの葉の鋸歯は鋭い針のようになっている。よく見ると、この葉の鋸歯には針のようなものはない。コナラだった。
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クヌギでなくコナラだった
 
 
  記  平成2592日(月)