これはススキ? セイバンモロコシ?
8月17日(土)
ヒメムカシヨモギが咲いている。咲いているといっても、花びらを開いているわけではないので、一見しただけでは、咲いているのか、咲いていないのか分からない。早い時期から蕾みのようなのが見えていたので、「いつ咲き出したのか」の確認は難しい。ヒメムカシヨモギは個体数が多く、空き地、花壇、畑と言わず、いたるところで見ることが出来る。花が咲き出せば、「これがヒメムカシヨモギか」と分かるが、花がないときは他のものと区別がつきにくい。一番よく似ているのはアレチノギク。灰色気味であると、アレチノギクの可能性が高いが、紛らわしいことには変わりない。ヒメジョオン、ハルジョオンの葉ともよく似ている。特にヒメジョオンに似ている。
ヒメムカシヨモギ
ヒメムカシヨモギの果実
緑が復活してきた公園の一角である。刈りいれ後、いち早く根付いてくるのはメヒシシバ、エコログサであることが分かる。ここの一角に隙間なくこの2種類がひしめいている。このまま放って置いたらどちらが勝つのだろうか、興味あるところである。
メヒシシバ、エコログサがひしめいている
帰りがけにつつじの植え込みに大きな株をしたススキのようなものを見た。ススキやセイバンモロコシに思えるが、葉の幅が細いのが気になる。普通見るススキやセイバンモロコシの葉の中央には白線が入っている。ところが、この葉にはそれが見られない。
ススキ? セイバンモロコシ?
「ススキかセイバンモロコシか」大変な難題である。毎年この時期になると、この二つの区別で迷う。両方とも今花が咲いているので、改めて確認に行った。いろいろな資料によると、「ススキは葉の縁が細かい鋸状になっていて皮膚などは切れやすい」とある。実際に確認すると、そのようなことが分かる。
セイバンモロコシについては、葉はカヤのような葉をしていますが、カヤのように切れない葉をしています。
葉のへりはざらつかない
などとあるが、実際に確認するとそうにはなっていない。
両方とも縁を触るとざらつく。さらに検討しないと、真実は確認できない。
つつじの植え込みに見られた細い葉をしたものはセイバンモロコシと思える。この件については、後日検討したい。
外は厳しい暑さが続くが、公園を一回りしてみると、いろいろな発見がある。変化しないようで、植物相が少しずつ変化していく過程も知ることが出来る。
記 平成25年8月16日(金)