公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アイノコセンダングサが咲く

75日(金)
 
 雑草が刈られさっぱりした公園にも新しい息吹が出始めている。シマスズメノヒエ、タチスズメノヒエは多くは刈られてしまったが、わずかに残されたものが穂をつけ開花を始めている。以前はこの二つの区別が分からなかったが、見続けている間に何とか分かるようになってきた。シマスズメノヒエは小穂が平開するが、タチスズメノヒエは開かず、小穂の数も多い。また、よく見ると、シマスズメノヒエの葯は濃い紫色をしている。
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             左・・・シマスズメノヒエ      右・・・タチスズメノヒエ
 
 シランが咲いていたそばに濃いオレンジ色花が咲いている。ユリに似ている。花の少ない時期に灯りが灯っているように見える。園芸種と思われる。園芸種はいろいろあるので名前は分かりにくいが、ノカンゾウである気がする。
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 夏の夜、公園にオオマツヨイグサが咲く。そろそろだと思っていたが、今年は期待できないようだ。コマツヨイグサはもうずっと以前から咲いているが、オオマツヨイグサは見かけない。なぜだか、公園から姿が消えたようだ。強く刈り込みが行われたせいで、芽生えが追いつかないのか、それにしても何か変だ。寒い間、オオマツヨイグサはロゼットで過ごすが、今年はその姿も少なかった。何が原因だか分からない。毎年今頃ここはオオマツヨイグサが背丈を伸ばし、セタカアワダチソウと競争していた。
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       コマツヨイグサ(一昨年)                  消えていくオオマツヨイグサ
 
 公園の向かい側には倉庫群がある。そして、その脇は人があまり入らず、いつも雑草が生い茂っている。エノコログサをはじめシマスズメノヒエなどが見られるのと思い近づくと、そこはまったく別の世界になっていた。刈られていたのである。「ここもだめか」と落胆した。がっかりし、帰りかけると、向かい側にアイノコセンダングサを見つけた。ここに毎年現れてくる。よく見ると花が1輪咲いている。そろそろアイノコセンダングサが咲く時期になったのか・・・季節が夏を告げていることが分かる。
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  記  平成25年7月4日(木)