公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アジサイの花を調べる

612日(水)
 
  アジサイの花の説明を読むと「花には装飾花(萼片)と両性花があり、きれいに見えるところは萼であって、本来の花(両性花)は萼に包まれた中にある小さい花である」とある。日ごろ細かい点については、注意して見ていなかったので、この機会に見ようと思った。
 
  普通アジサイというと、花が玉のようになったものをさす。この花は全てが装飾花になっている。花のよく見えるものを選び写真に撮った。4枚の大きな萼に包まれた中心に小さな花がある。拡大して見ると、4枚の花びらが見え、花だと分かる。6本ばかしの雄しべが伸びている。図鑑には10本とあるが、そんなには沢山ない。雌しべははっきりしないが白色の塊が3つあるようだ。
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装飾花 
 
比較するため、もう一方のガクアジサイを見た。
 両性花を見ると、小さな花らしきものがある。細く飛び出ているのは雄しべであることが分かる。さらに詳細に調べようとしたが、肉眼では分かりにくい。例により接写写真を撮り、調べることにした。
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 青い花びらが星のように五角形に配置されている。見事な正五角形といえる。中心へ行くほど青さが増している。花びらの先はボート状のの膨らみをしている。雄しべの花糸が青い。多くの花の花糸は白色をしているので、異色に思えた。数を数えると花びらの5枚に対し、雄しべは10本ある。花糸の先は大きな頭をしており、葯が破れ、花粉がこぼれそうになっている。雌しべの花柱も青色をしており、基から3つに割れているのが分かる。
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両性花
 
 ガクアジサイの装飾花はどうなのだろうかと探した。多くのものが開いておらず、なかなか見つからなかった。何とか見つけて見ると、花びらが4枚になっている。雄しべは8本、雄しべは花によって少し変動があるようだ。めしべについてはよく分からない。2つぐらいの塊があるように見受けられる。
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装飾花
 
  記  平成25612日(水)