ヒメジョオンとハルジョオンを比べる
6月11日(火)
ハルジョオンが見えたところはヒメジョオンに変わり、そろそろハルジョオンが見られなくなってくる。この2つはよく似ている。違いを比べようとすると、どちらかが見ることができなくなっている。調べる期間はあるようで、それほど多くはない。何とか記録にとめておくことを試みた。葉のつき方、髄の有無、花が首を垂れるところ等はいろいろな参考書に記載されている。ここでは、あまり記載されていない。舌状花と管状花について調べて見た。
舌状花
| ||
数
|
こちらが多い
|
少ない
|
様子
|
立ち上がる
|
平開する
|
形
|
糸状
|
細いへら形
|
子房につく毛
|
付け根に長い毛がある
|
毛は不明
|
子房の大きさ
|
こちらがやや大きい
|
|
管状花
| ||
様子
|
中央が低いすり鉢型
|
見かけ上、中央が高く球面上
|
子房につく毛
|
付け根に長い毛がある
毛は開く
|
付け根に長い毛がある
毛はほとんど開かない
|
子房
|
子房は透き通る
|
子房は透き通る
こちらがやや大きい
|
ハルジョオンの花びらは細く糸状に見え、数はハルジョオンの方が圧倒的に多く見える。また、ハルジョオンの花びらは八重になっているようだ。比べて見ると、ヒメジョオンも八重になっているようだが、ハルジョオンほど激しくはなっていない。同時に見ると、きわどいものでも区別はできそうだ。しかし現実には同時に咲いている期間が短いので難しいことは変わらない。
舌状花は大きな違いは見えない。ハルジョオンの方がやや大きく見える。下の方を見ると子房(いずれ果実になる)の上から出ている毛に多少の違いが見られる。ハルジョオンは開き気味なのに対し、ヒメジョオンは閉じている。子房はヒメジョオンの方がやや大きいようだ。
管状花
ヒメジョオンの方がやせているように見える。子房の上にはともに毛がある。その毛を見ると、ハルジョオンはやや開き気味であるのに対し、ヒメジョオンはほとんど閉じている。子房を見ると、透き通るようなきれいさがある。二つのものを見ると、ヒメジョオンの方がやや大きいようだ。
考察
自分なりに細かい点を見て、小さな花でも精密にできていることを知った。1本1本の毛だって命を守る助けをしている。不必要なものはひとつもない。特に子房(果実)の透き通った美しさには感動した。見てみなければ分からないものを1つ見つけた気持ちになった。
記 平成25年6月11日(火)